70 | Reply | ふぉうりん版 『わたしのしらなかった気持ち』 | ふぉうりん | URL | 2001/11/27 15:55 | |
cc9999 | ||||||
著作権法をどことなく無視しているかもしれない作品です
ここは夕刻の商店街、背伸びをする影たち、親子連れも、仕事帰りのお父さんも、そして彼らのの影も、夕日を受けて伸びていた。 制服姿でいっぱいに入った買い物袋を、かなり重そうにしながら、両手にぶら下げて歩く太助。シャオはその隣りを肩に離珠を乗せながら歩いている。彼女は太助の持っている荷物を、先ほどからチラチラと気にしていた。 「ねぇ、太助様。いっぱい御荷物もってて、重たくないですか?」 「なーに、このくらい平気だって、この前も言ったと思うけど、俺、一応男だしさ。だから大丈夫だって・・・」 と、太助はが強がり(痩せ我慢?)を言い終る前に、急に太助の片手が軽くなった。見るとシャオが買い物袋を一つ持っていた。 「私、こっちの荷物、持ちますね」 シャオは笑顔で言った。 「え?」 シャオはそのまま、太助の荷物を持ちながら歩調を少し速め、太助の前に出る、そして太助の顔を覗きこむように向き直り、 「だって、私が持たないのは、おかしいじゃないですか?」 笑顔のシャオとは裏腹に、まさか・・・と、太助には嫌な予感が急速に募っていく、 「私は、守護月天なんですから、貴方だけが重い荷物を・・・・」 その刹那、太助の心は闇に落とされたような錯覚を一瞬覚えた、焦り、苛立ち、不安、失望、それら全てが入り混じったような、闇色の深い悲しみに満ちた複雑な表情を一瞬、浮かべた。 「え?」 シャオは太助のその表情に気が付くが、その表情がどうして出て来たかは理解する事は出来なかった。 「・・・・行こっか。」 太助は無理に作り笑いし、シャオの持った買い物袋をひったくるように、奪い取ると、少し早い歩調で、すたすたと歩き始めた。 その場になんとなく取り残されてしまったシャオは、太助の先ほどの表情と行動に戸惑いながらも、どうしても消し切れない疑問と溢れ行く切なさを胸に、離れ行く太助の背中を見つめていた。 「太助様・・・・・」 七梨家台所、シャオは考え事をしながら、晩のおかずの下ごしらえをしていた。彼女の肩には離珠が乗って居たが、 「どうして、あの時太助様は・・・・」 ポチャン その時、何かが鍋に落ちた音がした。しかし、シャオはどことなく心ここにあらずといた感じで、その音には気がつかなかった。そして、手馴れた動作で鍋に蓋をし、火をかけようとする。 「ねぇ。離珠。どうして太助様はあの時、あんなお顔されたのかしらね?」 しかし、離珠の返事はなかった。 「離珠?」 シャオの頭に?マークが浮んだ。 (シャオしゃま〜。離珠はここでし〜) シャオに聞こえてくる離珠の涙声。 「離珠? どこ?」 (はやくここから出して欲しいでし〜) 「え? え?」 (暗いでし〜。怖いでし〜。シャオしゃま〜。離珠は今日の晩のおかずになって、みなしゃんに食べられてしまうんでしか?) 「!?」 この時点でようやくシャオは気が付いた。慌てて鍋を開けると、そこには泣きながらぷかぷかと浮ぶ離珠の姿があった。 「きゅあ〜! 離珠!!」 それから暫く、シャオは失敗ばかりしていた。学校では違う科目の教科書を朗読してしまったり、お焦げのご飯に、朝寝坊、風呂の湯を入れすぎたりと、その失敗は多技にわたった。 日曜日。いつもより遅く目を醒ました太助は、パジャマ姿で、二階から階下に姿を現した。ちょうどその時、玄関から表に出ようとしていた離珠と軒轅の姿に気が付き、声を掛ける。 「おはよう。離珠、軒轅。一体どこへ行くんだ?」 声を掛けられた軒轅と離珠は、太助に向き直り、ぺこっと頭を下げて、挨拶を返す。軒轅は、おもむろにかがみこみ、たてがみ(?)を ふっさぁと、キザったらしくかき上げる。その表情は、キラキラ光る二枚目スマイルに、流し目のオマケ付きだった。 「宮内出雲か。」(即答) 太助が納得すると、軒轅と離珠はこくこくと頷く、軒轅にいたっては、御機嫌な感さえ漂っている。今のものまねには、よほど自信があったのだろう。 「二人とも、車には十分気を付けろよ。」 太助は離珠と御機嫌な軒轅を玄関から見送った。 「最近失敗ばっかりしてるから、今日こそは失敗しないように、頑張らなくっちゃ!」 最近の失敗続きを跳ね返さんばかりの気合で、シャオはりんごの皮をむき始めた。その表情は真剣そのものだ。 「あっ、シャオ。おはよう。」 太助は少し眠たいまなこをこすりながら、リビングに現れた。 「あっ、おはようございます。太助様!」 笑顔で挨拶を返すシャオ。しかし、太助は眉をハの字にして、苦笑いをしていた。 「・・・・シャオ。」 「はい?」 「このりんご、一体どうするんだい?」 「え?」 言われたシャオは一瞬、太助の言葉の意味が理解出来なかった。 「いや、だからさ、そんなに沢山、剥いたりんごをいったいどうするのかってさ。」 シャオはそこまで言われて初めて自分の周りを見回し、そいて気が付く。 「太助様ぁ・・・」 シャオは僅かの頬を染めつつ、泣きそうな顔になりながら、どうしてもやりきれない悔しさを、眉ねをぐっと寄せてどうにか堪えつつ、いまにも『うにゅぅ〜』とか『うりゅ』という声か効果音が聞こえそうな、相当切な気な表情をしていた。そんなシャオの表情に、太助は、困ってるシャオもかわいいなぁ。と一瞬いだいた不謹慎な自分の考えをうちけした。 「・・・シャオ」 太助も太助で、どう対応して良いのか迷っていた。仕方が無いので話題を切り替えることにした。 「なぁ、シャオ。今、離珠と軒轅が出て行ったけど、今日も宮内出雲のことろなのかな?」 太助としては、判り切ってはいたのだが、とっさに振れる話題が無かったのだった。 「・・・はい。このところ毎週行っているみたいで、出雲さんに御迷惑にならないか、ちょっと心配で・・・・」 と、言葉途中で太助と思わず目が合ってしまい、シャオと太助はそのままなんとなく見つめ合ってしまい、御互いポッと頬を赤らめる。少し気不味いが、決して重たいだけの雰囲気では無い、かと言ってただ甘いだけでもない沈黙。口に出来ない複雑な気持ちが入り混じった視線をお互い絡ませる。 「・・・・」 「・・・・」 なんとなく、その沈黙に耐え兼ねたシャオが口を開いた。 「あっ、そ、そうだ。ルーアンさん起きてこないかなぁ? りんご沢山剥きすぎちゃったから・・・」 太助は僅かに優しく目を細め、軽く短息した後、キッチンの椅子に座る。 「う〜ん、どうかなぁ? 今日は日曜日だし、御昼過ぎないと起きて来ないんじゃないじゃなぁ?」 太助の言うことはもっともだった。 「そうですよねぇ。このりんご、どうしましょう?」 「う〜ん、そうだなぁ・・・」 なかなか名案が出てこなかったが、次の瞬間、一つの閃ともに、パッと明るい表情になるシャオ。 「そうだ。いつも離珠達が御世話になってるお礼も兼ねて、出雲さん所におすそ分けに行って来ますね。」 言うが早いとばかりに、シャオは手近にあった『丸甘堂』と書かれた紙袋に、いそいそとりんがをつめはじめた。 「なあ、シャオ。」 「はい。太助様。」 太助は近頃シャオの様子が少しおかしいことについて、尋ねてみようか、一瞬迷ったが、結局太助の口は動いた。 「シャオ、最近少し変だよ。」 「・・・・・」 太助の言葉に、シャオの動きが止まる。 「そ、それは・・・」 それは、太助様が・・・太助様と私は・・・・って太助様のせいじゃなくって、私は、私で、私と太助の関係が・・ってそうじゃなくて、太助様は私の事を一体どう思っているかって、どうしてあの時、あんなにあ悲しそうな顔したか知りたくて、その事を思い出すと胸のあたりが少しもやもやして、でも、いつものもやもやとは少し違って、気が付くと、私、そのことばかり考えて居て、失敗ばっかりしちゃうんです。・・・・・聞きたい。聞きたい。太助様に聞きたい。どうしてあの時、あんなに悲しそうな顔をしたのか聞きたい・・・でも聞けない。言えない。私は言えない・・・太助様が私のこと心配してくれているのに、私は言えない・・・どうして、どうしてなの? 心配してくださる太助様の為にも本当は言わなきゃいけないことだって、判っているはずなのに・・・どうして、私は言えないの? シャオは己の胸の葛藤に顔を一瞬歪める。 「・・・・・・・」 「シャオ?」 「・・・・私・・・行ってきますね」 シャオは務めて笑顔を作る、太助にはその笑顔がとても痛々しいものに見えた。触れると消えてしまいそうな、割れ物めいた儚な気な笑顔に太助は言葉を失った。 「・・・・・・」 太助は駆け出して行くシャオに声を掛けることも出来ずに、その場に立ち尽くした。 七梨家を飛び出したシャオは駆け出していた。自分自身のジレンマ、不甲斐なさに、そして太助をまた深く傷つけてしまったことから逃げ出したかった。 また、言えなかった。駄目な私,また太助様に心配をかけてしまった・・・太助様を傷つけてしまった。私は守護月天なのに・・・・どうしてあの時、私は言えなかったの? 太助様は私が言うのを待っていてくれたのに・・・どうして? シャオは歩調を緩めつつ、答えの出ない問答を一人頭の中で繰り返していた。 ドン シャオはなにかにぶつかった。 「あ痛って、あれ? シャオちゃん?」 シャオがぶつかったのは野村たかしだった。 「たかしさんに、乎一郎さん」 たかし達と会ったことによって、シャオの思考の迷路は一時的に閉ざされる。 「こんにちわ。シャオちゃん。」 「よぉ。シャオちゃん。元気?・・・じゃないみたいだなぁ・・・」 シャオはたかしの指摘にはっとなり、やや驚きの表情で一瞬目を見開いた。 「・・・・わかりますか?」 「おうよ。でもなぁシャオちゃん。何があったか知らないけどさ。いつものシャオちゃんらしくないよ。俺はいつものシャオちゃんの方が好きだな。だから、元気だしてくれよ。」 たかしらしい励ましの言葉(?)に、乎一郎は呆れつつ口を開いた。、 「無茶苦茶いうなぁ たかし君は。シャオちゃん。その、あんまりくよくよするのはよくないよ。みんなも心配するだろうからさ・・・ね?」 「・・・・そうですね。」 シャオはただ、相槌をうつだけだった。こんな自分を心配してくれるたかしと乎一郎の心に染み入る優しさが嬉しかった。 「たかしさん、乎一郎さん。ありがとうございます。」 シャオは深々と頭を下げて、たかし達を別れた。 七梨家、キリュウは眠そうにぬぼ〜っと顔しながらリビングに現れた。 「おはよう。主殿。」 「おはよう。キリュウ。今日はゆっくりだな」 太助の声に、眠気の為か普段よりもおっとりした感じで返事を返すキリュウ。 「ああ、折角の休みだからな、十分に眠らせてもらった・・・」 「でも、まだ眠たそうだな?」 「・・・ふっ、そう見えるか? 実は正直まだ少し眠りたいところだな」 キリュウは右手を口にあて、左手で伸びをしつつ『ふぁ〜ぁ』とあくびを漏らす。 「っ・・・。」 そんなキリュウを太助は微笑ましく思い。思わず笑みが漏れる。 「ん? 可笑しかったかな?」 「いや、べつに・・・。」 「・・・そうか。」 太助とキリュウの間に、緩やかな空気が流れる。 「ところで主殿。」 「ん? なんだい。キリュウ。」 「今日の朝食は・・・・。」 太助は苦笑しながら。大量に剥かれたりんごを指差した。 「・・・・これは、珍しいな。」 太助とキリュウは二人で苦笑いしながら、りんごを食べることにした。 宮内神社に辿り付いたシャオ。シャオの姿を見付け声を掛ける宮内出雲。 「やぁ、シャオさん。こんにちわ。」 「出雲さん。こんにちわ。」 「今日は、一体どうされたのですか?」 シャオは少し、頬を赤らめつつ、 「あの、りんご少し剥きすぎてしまって、その・・・おすそわけに・・・」 「そうですか、それはわざわざすみません」 りんごの入った袋を出雲に手渡す。 「それと、離珠達を連れて帰ろうと思いまして・・・」 「ああ。そのことですか、御心配無く。今ごろ離珠さんと軒轅さんは、母特製のいちご饅頭を、召し上がっていることでしょう。」 「ほんといつもいつも、離珠達がそちらにおじゃまして、御迷惑をお掛けしてないかと・・・」 出雲はシャオの言葉途中でやんわりとさえぎりこう言った。 「私は離珠さんや軒轅さんがウチへ遊びに来る事は大歓迎ですよ。だって、シャオさん。貴方がこうしてここへ来てくださるのだから」 「・・・はぁ。」 シャオはいまいち要領得ない曖昧な返事をする。出雲はシャオの顔をじっと見つめ、 「シャオさん」 「はい。なんでしょう?」 「シャオさん。浮かないお顔をされますが、なにかあったのですか?」 「っ・・・・!」 シャオは驚きと戸惑いと色を隠せず、複雑な表情をしていた。そのシャオの姿に、出雲は慎重に言葉を選び声を掛ける。 「シャオさん・・・・貴方が今、心に抱えているそれが、もし抱えきれなくなったら、いつでも私に言ってくださいね。どうしても辛い時は、たまには人に寄りかかることも必要なことですよ。」 出雲はシャオを優しく包み込むような笑顔でそう言った。 「・・・・・」 シャオは出雲に掛けられた言葉にいつもと違う戸惑いの色を見せた。 「私はいつでも貴方の事を想っていますから・・・。」 「・・・・」 出雲の言葉に心を揺さぶられたシャオは、目を見開き、出雲を見つめかえす。 いいの? 本当にいいの? 出雲さんに頼ってしまっていいの? 喋ってしまっていいの? 私の知らない気持ち、私の知りたい気持ちを・・・・ 「・・・・出雲さん」 太助様が悲しい顔をする理由(わけ)を・・・・太助様!? その時シャオの頭に太助の顔が過り、シャオは静かに首を横に振り、出雲に打ち明けようとしていた言葉を呑み込む。 「出雲さん・・・・ごめんなさい。・・・・こんなに心配してもらって・・・・でも、・・・・私は・・・・。」 出雲も少しがっかりした表情で、 「・・・・そうですか。それは残念です。」 その語調には、決してシャオのことを責めたり追いつめたりするような、含み一切なかった。 「・・・ほんとうに・・・・ごめんなさい・・・・。」 「もし、私で御相談に乗れるのようなことでしたら、いつでもどうぞ。私はいつでも貴方を御待ちしていますから」 シャオに拒まれた、出雲はそれでも優しい笑顔だった。 「・・・はい。ありがとうございます。」 「そうそう、離珠さんと軒轅さんですね。いま連れてきますから、待っていてください。」 「・・・はい。」 出雲が踵を返し、離珠達を呼びに行った。取り残されたシャオは一人その場で考え始めた。そっとしておこうと、この場であえて彼女を一人にした出雲の気遣いには気が付くことなく。 暫くすると、出雲が離珠と軒轅を連れてやってきた。 「シャオさん。これをどうぞ。」 「はい。これは?」 「先ほどのりんごも御礼と言うわけではありませんが、母特製の『いちごまんじょう』です。」 「わざわざすみません。」 シャオが御土産の「いちごまんじゅう」を受け取ると離珠と軒轅は嬉しそうにしていた。 「離珠、軒轅、出雲さんに『ありがとう』ってしないといけないわね。」 シャオに言われた、離珠と軒轅はそれぞれ可愛らしくおじぎして、感謝の意を出雲に現していた。 (出雲しゃん。どうもありがとうでし〜) 「いえいえ、これでも食べて貴方が少しでも気が紛れるならと思いましてね。」 「・・・・ありがとうございます。」 シャオも深々と頭を下げる。 「それでは失礼します。離珠、軒轅行くわよ」 背を向けて帰ろうとするシャオ達。離珠と軒轅は名残惜しそうに出雲に手を振っていた。シャオ達が去った境内で出雲は独り呟いた。 「やれやれ、太助君はつくづく罪作りですねぇ」 シャオ達は宮内神社を後にし、七梨家への帰路につこうとしていた。 「おっ、シャオじゃないか。」 呼ばれたシャオは、声のする方に向き直る。 「翔子さん。」 シャオは翔子の姿を見とめ、ぱっと明るい表情になる。しかし、今現在、彼女の頭の中を支配している悩みがのしかかり、彼女の笑顔を一瞬曇らせた。しかし、そんなシャオの表情を見逃す翔子では無かった。 「ん? どうしたんだ? シャオ。」 一瞬で看破されたシャオは、自分の抱えているものを、翔子へ打ち明けようかと迷い戸惑う。しかし、打ち明けてしまうと翔子に迷惑が掛かる。そんな思いが彼女を支配した。しかし、翔子もそんなことはお見通しと言わんばかりに、 「シャオ・・・七梨となにかあったのか?」 「・・・・・翔子さん・・・・」 翔子さんら・・・・・言いたい。でも、言えない。いってしまったら翔子さんに迷惑が掛かる。シャオのそんな葛藤の最中 むにっ 「!?」 「ひ、ひょうほはん(翔子さん!?)」 翔子はシャオのほっぺを引っ張った。そして、 「は〜〜〜〜〜。」 と深い溜息を吐いた。 「なぁ、シャオ、あんたさぁ。言うとあたしに迷惑か掛かるとか以前にさぁ、そうやって黙ってくよくよされる方が、あたしとっては迷惑なんだよ! 気にしてることが、あるんなら言っちまいなよ。あたし達は友達だろう? あたしゃちょっぴり悲しくなったぞ? あたしとしては、迷惑が掛かるとか考えてるたり、独りで悩みを背負い込じゃってる。あんたの顔みてる方が辛いよ・・・・。」 「・・・・・翔子さん。」 「な?」 「・・・はい。」 シャオは目頭が熱くなりながらも、翔子の声に、笑顔で答えた。 「ようやく、いつものシャオにもどって来たな。」 翔子は少し安心したように柔らかく笑った。 「そうだ。なんか安心したら、少し腹がへったなぁ、時間もちょうど昼時だし、そこいらで腹ごしらえでも・・・」 シャオは翔子の言葉にハっとなる。 「あ〜!!」 「どうした!?」 「御昼ご飯の支度、して来るの忘れちゃいました!」 翔こは苦笑していた。家の事が心配になったシャオは七梨家に電話を掛ける。 トゥルルルルル、トゥルルルルル、 ガチャ 「はし、七梨です。」 「あっ、太助様!」 「シャオ、どうした?」 シャオは少しもじもじしながら、話を切り出した。 「あの・・・・。太助様・・・ご、ごめんなさい。」 「??」 太助には、シャオの言葉の意味するところが、いまいち判らなかった。 「その・・・御昼ご飯の準備・・・・・」 「ああ、そのことか。」 シャオの言いたいことが判った太助は、苦笑混じりに言った。 「あっ、あの、今、翔子さんと一緒にいるんですけど・・・・これから、急いで帰りますね。」 「いや、いいっていいって。山野辺と一緒なんだ。そうか、じゃ、折角休日なんだから、気晴らししておいで。」 「え?! それは、私にお暇を出されるということですか?(やや、パニック気味) シャオの言うところの『お暇』(古い言葉だ。)の意味を理解した太助は、苦笑気味にシャオの誤解を解くべく答えた。 「いや、違うってば。ほら、最近シャオ元気なかったろ? だから、たまには気分転換しないとね。だから今日はゆっくり休日を楽しんでおいで」 「・・・太助様がそう仰るのなら・・・・・・・」 シャオの『太助様がそう仰るのなら』の言葉がちクリと胸を刺す。 「そうだ、シャオ。山野辺と替わってくれないか?」 「はい。」 「もしもし。なんだ七梨?」 「ああ、山野辺。また迷惑掛けるな。今日はシャオのことよろしく頼むな。」 翔子は、『こいつらは・・・揃いも揃って同じようなことを・・・・』と心の中で毒づいた。 「七梨ぃ。迷惑掛けるとか言うんだったらなぁ。もうちょっとしっかりシャオのこと掴まえるよ!」 「うっ・・・それを言われると・・・」 「それにな、あたしは迷惑なんてちっとも思っちゃいないよ。シャオはあたしの親友だからな。」 「山野辺。サンキューな。」 太助は翔子に感謝した。シャオに山野辺翔子という親友が居ることに感謝した。 「へいへい。礼ならあたしが安心してられるような関係をシャオと築いてからにして欲しいね。」 「山野辺ぇ」 電話口で翔子にからかわれ、顔を赤らめる太助。 「でも、・・・約束するよ。」 「おっ、今日の七梨はいつもより強気だな。」 そんな様子を遠目みていた、ルーアン達は、 「たー様?」 「どうやら、話ぶりから、電話の相手はシャオ殿達らしいぞ。」 「ふーん。そう。あっそうだ。」 なにかを閃いたルーアンは、翔子にでからかわれている太助に、後ろから声を掛けた。 「ねぇ。たー様、電話替わってくれない?」 「別に、いいけど・・・」 太助は話を切り上げ、翔子にルーアンがシャオに話があること告げ、シャオに替わってもらった。 「もしもし、シャオリン?」 「はい。」 「あんた、いずピーの所に行ったんでしょ?」 「はい、そうですけど・・・」 「なら、なんか御土産あるわよねぇ?」(確信) 「ええ、いちごまんじゅうを頂きましたが」 「そう(はーと)楽しみにしてるわ、いちごまんじゅう♪」 ルーアンは、電話の前で小躍りして喜んだ。 「・・・はぁ。」 電話の向うのシャオがやや困ったように返事をし、その様子を見て太助が呆れてリビングに戻って行くの確認すると、ルーアンは声を潜めながら、真面目な声音で話始めた。 「で、シャオリン。あんた たー様と一体なにがあったわけ?」 「え!?」 ルーアンには、電話の向こうで驚くシャオの様子が手に取るように判った。 「あんたの顔なんか見なくても、たー様の様子を見れば一目瞭然よ。今度はなに?」 「えっと・・・その・・・・な、なんでもないです」 「あんたねぇ。なんでもないわけないでしょうに、あたしの目は節穴じゃいのよ。」 「・・・うぅ・・・」 「言い難いことなら、深くは聞かないけど、あんまり一人でしょい込むんじゃないわよ・・・・。」 『たー様が心配するから』とあえて付け加えなかったのは、彼女の気まぐれだろうか、それとも優しさかだろうか。 「・・・ありがとうございます。」 本当はそういう悩みは二人分かけ合ったほうが、たー様の為にもあんたの為になるんだけどねぇ。でもルーアンは意地悪さんだから教えて上げない〜。ほんと慶幸日天失格かもね。とルーアンは心内で独り言ちた。そして最後に「いちごまんじゅう楽しみにしてるからね♪」と電話を締めくくった。 「今日は、昼ご飯もりんごになりそうだな」 太助はやや苦笑気味に言った。ルーアンは、おもむろに幾つかりんごに陽天心を掛け、「あたしは自分の部屋で食べるわよ」と言い残して、陽天心りんご達とリビングから姿を消した。 「ふむ、実にルーアン殿らしい、気の廻し方だな。」 「?」 太助にはキリュウの言葉の意図するところを掴み兼ねた。 「やれやれ、我々も随分と見くびられたものだな。とぼけても無駄だぞ。主殿。」 「一体なんのことだ?」 話をはぐらかそうとする太助をキリュウはまっすぐに見つめ言葉を紡ぐ。 「主殿。私達と貴方は一体どれほどの時を同じくして来たのだろうな? 黙っていても判ってしまうこともあるものなのだよ。」 「・・・・・・。」 太助は観念した。キリュウは太助の様子を無言の肯定ととった。 「主殿。・・・・その・・・喋り難いことなのか?」 「・・・・・」 太助は暫く考え込み。御茶を一口含み。重たくなった口をゆっくり開いた。 「シャオが・・・ちょっとね・・・」 キリュウは静かに頷いた。 「そうか・・・。言い難いなら、別に無理に言わなくて良い。貴方が言いたくなったらいつでも言ってくれ、こんな私でも、聞いたやるくらいのことはできるからな。」 キリュウは優しい表情と声でそう言った。言われた太助は、普段『試練だ。耐えられよ』と厳しいキリュウらしからぬ言動に、驚きと戸惑いを隠せず顔に出してしまい、 「いいの?」 と少々間抜けに念を押してしまった。キリュウは苦笑しながら、 「なにをいまさら・・・私と主殿・・いや、私と太助殿は・・・その・・・と、友達・・・・いや、し、親友、なんだろ?」 どうにかこうにか多少無理して言葉を最後まで言いきったキリュウは、当然、顔どころか耳まで真赤にしていた。(著者的には心のどこかで彼女を誉めてあげたいところだ。) 「・・・・」 太助はキリュウのその言葉に、思わず言葉を失った。あえて失礼な例えをするならば、今の太助は目からウロコが落ちたような顔をしていた。そんな太助の反応にやや怪訝そうな表情で聞き返すキリュウ。 「主殿? なんだ、急に黙りこんだりして・・・。私が何か気に障ることでも言ったか?」 太助は静かに首を横に振り、 「正直、キリュウがそこまで俺のことを心配してくれてるとは、思わなかったよ・・・。ありがとうキリュウ。」 感謝の念を込めおだやかな笑顔で太助はそう言った。言われたキリュウは、真赤な顔を俯かせ、伏せ目がちに目を逸らしながら、 「あ、主殿、そんなに顔で礼をを言わないでくれ・・・その、・・・こういうことは慣れてなくて・・・その・・・は、恥かしいから・・・。」 彼女の語調は後半になるにつれて弱くなり、最後の方は太助に聞きとれるかどうかといったほどの小声だった。 「シャオは、なにかことあるたびに『私は守護月天ですから』って笑顔で言うんだ。」 「俺は、シャオのことを、普通の女の子として、向かい合いたいのに・・・。シャオは俺の事を、一人の人間である前に『主』として俺と接しているような気がする。」 「この前、シャオに『守護月天ですから』って言われた時、俺は・・・」 「俺は、シャオに冷たくあたってしまったんだと思う。シャオはちっとも悪くないのに・・・きっと俺はシャオを傷つけてしまったんだ。」 「ふむ・・・そうか。それならシャオ殿が、最近おかしいのも合点が行くと言う訳だ。」 「なぁ。主殿。こういう考え方は出来ないものかな? シャオ殿は、なにかに気付きはじめているのかもしれない・・・・その時の主殿がそんな風になった理由(わけ)を、シャオ殿がいままで知らなかったかもしれない感情につても、気が付きはじめたこも知れないと。」 「もし、そうなら、貴方としては、喜ぶべきことなのだろうな。」 「しかし、今のシャオ殿は、知りたくても知れないその感情を抱えたまま、悶々としている。」 「・・・・そうだ。俺には話してくれなかった。それは俺が原因だからなのか? それもとやっぱりそれは、シャオが俺の事を『主』としてしか見れないからなのか・・・。シャオが俺の傍にいるが『守護月天だから』って理由で俺の傍に居るのなら・・・。」 太助の言葉を途中で遮ったキリュウは、厳しい目付きで太助を見返した。 「主殿・・・・その言葉は本気か?」 キリュウの言葉は刃物のような鋭く、語調に怒気を孕んでいた。 「決してそうは思いたくない、でも俺には『ちがう』と言い切る自信ながない・・・。」 太助の本心にキリュウは表情を緩め、 「自信なんか無くても良いではないか。」 「え?」 「貴方はシャオ殿を信じていればいい・・・・違うか?」 「・・・・・・」 「・・・・そうだな。キリュウの言う通りだな」 「ふっ。主殿、まだまだ試練が足りないな。」 「・・・そうかもな、今度キツイの頼むぜ!」 「ふっ、自ら試練を望むとは、良い心がけだな。」 「それにしてもサンキューな、キリュウ。いや、この場合はキリュウちゃんとでも呼ぶべきかな?」 「うっ、そんな呼び方はしないでくれ。」 キリュウは少し頬を染め、太助の言葉を否定する。 「じゃ、俺、ちょっと行って来るよ。山野辺の所まで、シャオを迎えにさ」 その時の太助の顔は悩みをウジウジ抱えていた顔よりも、数段晴れやかな良い顔だった。 「ああ、行ってくるといい。」 太助が出て行き、暫くするとキリュウも自室でいそいそと外出の準備をしはじめた。 「ちょっとキリュウ。あんたどこへ行く気?」 キリュウは少しギクリとしながら、極めて平静を装いつつルーアンに返事を返した。 「ル、ルーアン殿? 私は外に用があって出掛けるだけだが・・・。」 「あんたねぇ。あたしの目は誤魔化されないわよ。あたしも支度するからちょっと待ってなさいよ。」 そう言って、ルーアンもドタドタと自室に戻って行った。 「やれやれ、ルーアン殿にはお見通しか。」 キリュウは肩を竦めて、溜息と共に苦笑した。 ここは山野辺家、翔子の部屋。宮内神社で御土産に貰った『いちごまんじゅう』は開封され、その旨さに離珠達は舌鼓を打っていた。 シャオはあの時、瞼の裏に焼きついた太助のとても悲しそうな表情、自分の中に過った感情。それらを消化しきれずに、胸の内に溜めこんでしまって居ることを翔子に打ち明けていた。 「・・・・・それで、太助様がとても重そうにしているのを、黙って見ていることは出来ませんでした。」 「太助様は『自分が男だから』って笑って仰ってましたが、私は袋を半分持ちました。だって、私が持たないのは、おかしいじゃないですか? 私は、守護月天なんですから・・・・。」 「って、そう言ったら、太助様がとても悲しそうなお顔されてました。」 「・・・・・」 翔子はまたいつもの事だろうと、とかをくくっていたが、今回は思ったよりもかなり深刻な悩みだった。迂闊なことを言ってしまうと、二人の関係がこじれ兼ねない。翔子は真剣な表情で黙っていると。 「翔子さん?」 「あっ、悪い悪い。そうだなぁ・・・・」 翔子は首を捻りつつも、高速で思考を巡らせた。シャオはこれまで、あたしが根本的に抜けている思っていた気持ちを、なんとなく、掴み掛けているような気がする。それをあたしの口からは決して言ってはいけない。これ確信がある。となれば、ここは七梨に頑張ってもらうしかないよなぁ・・・と考えを締めくくった。 「そうそう、シャオには聞き難いかも知れないけどさ。あたしは、それを七梨に聞くのが一番良いと思うよ。」 「翔子さん?」 「それはきっと、あたしなんの口から、言っちゃいけないことだとあたしは思うんだ。どうしてだとおもう?」 そう言った翔子の顔は、真面目な表情の中になにか期待をするような雰囲気も若干入り混じっていた。 「わかりません。どうしてですか?」 「そうか。ならそれも七梨に聞くといいよ。」 「え。・・・・でも・・・・」 翔子は渋るシャオの手を取り、 「いいかい? シャオ。自分のここ(胸を指す)にあること(気持ち)は言葉にしないといけない時があるんだ。」 「・・・はぁ」 「きっとね。今がシャオのその時なんだよ。だからがんばりなよ。シャオ。」 「はい。わかりました、翔子さん。私がんばります。頑張って太助様に聞いてみますね!」 「よし、その意気だぞ! シャオ。」 本当は自分で気がつくのが一番いいんだけどねぇ・・・・でっも、この子場合は。あいつ(七梨)が気がつかせてやるのが、二人の為にも一番良いんじゃないかなぁ。と翔子は思っていた。 シャオは彼女なりに事の流れを思い出し、そして考える・・・・。 太助様はあの時どうして悲しい顔をしたのでしょうか? それは私の知らない気持ちを太助様が知っているから? 私の知らないその気持ちは一体なんなのか、知りたくて、でも、心のどこかでそれは自分自身見つけなければいけないことのような気がして、でも、翔子さんの言う通り、太助様にだったら聞いても良いような気がする。私は守護月天だから、私は太助様を困らせてはいけない。でもあの時の太助様の御顔は・・・困っていた・・・のとは少しちがうけど・・・でも、このままじゃ私は太助様の心を守ることはできない、私は守護月天じゃないと、太助様のそばに居られないから、だから太助様が悲しい顔をした訳を知らなくっちゃいけない。私の知らない気持ちを・・・・。 決心をしたシャオは、自分の想い抱いている気持ちを疑問を太助にぶつけようと、山野辺家を出ようとすると、そこに何故か太助の姿があった。 シャオを見送ろうとしていた翔子は、太助の姿を見てニヤリと笑い。シャオの背中を後押しすると、気を利かせて離珠達に『そういえば取っておきの茶菓子が・・・』と言って引きとめた。そんな翔子のフォローに太助が軽く頭を下げると、翔子は『いいから、きっちりと決めてこい!』とのサインを太助に送った。 「シャオ。迎えに来たよ。一緒に帰ろっか。」 太助はそう言うと、太助自身も驚くほど自然に右手をシャオに差し出していた。 「はい。(ハート)」 シャオ太助の手をとり、なかよく手を繋ぐ。 「ねぇ、太助様。今日はお天気は良いから、お散歩しながら帰りませんか?」 シャオにとっては天気なんて些細なことだった。今この時太助のそばに居られる事が彼女の全てだった。 「うん。そうだね。」 そんな彼らの仲むつまじい様子を、少し離れた場所から見守る彼女達の姿があった。 「これは主殿だけではなく、シャオ殿にも試練なのかもな・・・・。」 「そうね。幸せを掴む為のね・・・・」 「ルーアン殿?」 「なによ? 毎度毎度邪魔に入ってるから、今回はなんで大人しいのかって?言いたそうな顔してるわね。」 「そういうわけでは・・・」 「ふっ、たまにはいいんじゃないの? こういうことがあってもね。」 そういってルーアンは微笑んだ。それは幸せを授ける慶幸日天にふさわしい微笑みだった。 「流石慶幸日天だな」 「まっ当然ってやつよ) 風が吹く、二人の髪が風になびく 「少し風が出て来たわね・・・・」 「私は寒いのが苦手だ・・・帰るとするか」 「私もなんだか小腹がすいちゃったわ。」 「キリュウ、御茶菓子残ってたっけ?」 「・・・さあな。」 「もしすくなかったら、あんたの万象大乱で大きくしてちょうだい。」 「・・・ルーアン殿・・・私の能力は本来そのような事に使うためにあるのでは・・・・。」 キリュウの言葉をルーアンは全く聞いていなかった。 「あー、おおきな御饅頭たのしみぃ(ハート)」 「・・・・ルーアン殿。」 キリュウはやれやれといった感じで溜息を吐いて、ルーアンの後に追うようにして帰路につくことにした。 そしてルーアンはぼそっと、 「あっ、そういえば、さっきシャオリンはなんにも持ってなかったわね。ってことは、いずピーの『いちごまんじゅう』は不良お嬢ちゃん達のところよね」 急遽方向転換して、彼女はキリュウを引きずって翔子の家に上がり込むことにした。 二人でなかよく七梨家に向う帰り道。シャオのは自分の胸に刻まれる鼓動の 早さに驚きつつも、色々なことに想いを巡らせていた。 太助様、貴方と見てる空の色は、あの色じゃなくて、青く遠くただどこまでも広がる空。私の今まで見上げてた 空はにはいつも懐かしい金の星が輝いていたけれど、今は貴方のくれた青色に紛れて薄らいでいるの。貴方のそばに居るといままで知らなかった戸惑いと切なさにを感じるの。どうして私はこんな気持ちを抱いてここにいるの? 空は晴れていても雲っていても、私はまだ知らない私の中にある気持ちを抱えて心は少し雲っているの。太助様。貴方と見てる空の色は晴れ渡って眩(まぶ)しいほど青く光耀いているの。それは今まで私を照らしていた、あの星とはちがう空。それは何? 貴方と出会ってからの初めて感じた悲しみと胸の痛みに、ここに私が居ても良い理由(わけ)をいつもいつも貴方と居る為に、私から貴方に、貴方から私に届いて居ない心を、探し求めているの。ねぇ。貴方がくれた空の色は青く光る空、とても晴れ渡っていて優しい色。私をいつもいつもどこか 遠い青空の向こうから私を見守ってくれていた金の月の耀く空を、貴方のくれた蒼色に変えてもいいの? 私の心の空の色を貴方のくれた蒼い空の色に・・・・・ ねぇ・・・・・ 「太助様、私・・・・」 「なぁ、シャオ、俺・・・・」 終り あとがきは時間的都合によまた今度 2001年 11月 27日 ふぉうりん |
78 | Reply | 複雑… | 空理空論 | URL | 2001/11/28 11:16 | |
7b68ee | ||||||
皆それぞれの心境が。
でも考え方は一つの方向に向かって伸びてますよね。 一本の木であるシャオの気持ちに合流する様に皆の気持ちが枝となって、 (この場合、合流というよりは、シャオ自身が、 皆の言葉から何かを得ているということですが) ・・・にしても・・・知らぬは本人ばかりなり、みたいな感じですね。 だって、シャオの表情を見て、すぐさま周囲の人達は、 シャオに何かあったと感じ取っているから。 (太助に対してもそうですけどね) それを含めて、いかにも太助とシャオの間柄を表してる様で、 よかったと私は思っています。 ただ・・・これだけ書かれているのに、まだ何か足りないと思うのは、 私の考えすぎでしょうか・・・。 (何が足りないのかもわからないし、本当に足りないのかもわからないんですがね) |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||