[205] さずけて 慶幸日天! 第6話 お買い物に行こう!
投稿者名: ふぉうりん (ホームページ)
投稿日時: 2001年7月28日 02時01分
さずけて慶幸日天! 第六話 「お買い物に行こう!」
太助が汝昴の居る生活になんとなく慣れてきたかなぁ、とそこはかとなく思えるくらい余裕のでてきた今日この頃(日本語が変) 「おはよう。たー様」 「ああ、おはよう。ルーアン」 「今日はずいぶんゆっくりなのね? たー様、学校はいいの?」 「今日は日曜日で、学校は休みなんだ」 「へぇ、そうなの」 「ああ」 「じゃあ、今日は一日中私と一緒に居られるわね(ハート)」 そう言ってずずいっと前傾姿勢で詰寄ってくるルーアン、寝巻き姿の彼女の胸元が太助の視界に入って来た。 「ぬおっ!?・・・た、頼むから、前から来るのはやめてくれ」 額に手を当てつつ目のやり場に困って視線を何処かへ泳がせ、顔を赤らめながら言う太助。 「なら、後ろからならいいの?」 「・・・・・いや、あんまり良くない」 「そうなの? 残念」 「・・・・残念? もしかしてさっきのってわざと?」 「あら? なんのことかしら?」 そう来たかと内心思う太助、とぼけるルーアン。もはやこうなるとキツネとタヌキの馬鹿しあいだった。 「はははは・・・」(乾いた笑い) 「ホホホホホ・・・」 七梨家のリビングには二人の不気味な笑い声が響いていた。
「で、今日は一体どうするつもりなの?」 「買い物にでも行こうと思ってるんだ。このまま家に居ると何をされるか解ったもんじゃないからね」 肩を竦めながら手をひらひらさせて、事もなげに言う太助。 「あら、酷いわ。それってあんまりよ。私から逃げたいから、外出するわけ?」 「そんなことないよ」 「どうしてよ?」 「だって、俺はこれからルーアン、君を買い物に誘おうと思っているんだから」 勿体ぶりつつも、我ながら照れくさい事を言っているなぁと思う太助。 「まぁ、嬉しいこと」 「ルーアン、来てくれるかい?」 「勿論よ(ハート)」 解りきった彼女の笑顔の返事だが、太助には嬉しかった。買い物にしたって、一人で行くよりも二人で行く方がきっと楽しいはずだからだ。 「そういえばさぁ、ルーアンって、まだこの時代で買い物とかってした事なかったよな?」 「そうねぇ、ないわよ。でもこの時代のお金なら、扱ったことあるわよ」 「あっ、そうか、購買部か」 「そうそう。だから一応この時代の買い物はできるわよ」 「さすがに『買い物ってなんですか?』なんて、おおよそ文明圏で生活したことの無いような発言が出てきたり『自分と同じくらい大きさの箸を背負った小人さんが材料を集めてきます』とかの危険な言葉が出ないかとドキドキしたよ」←(超危険発言) (相変わらず危ない発言が飛び出すなぁ・・・(ふぉうりん)) 「ねぇ、たー様、なんでわざわざそうやって敵を作るような事をいうの?」 太助は正直、返答に困っていた。自分でもどうしてそんな事を言ったのかまるで見当がつかないからだ。 「これは俺の意志じゃなくて・・・そうだ、電波だ。電波が宇宙から降ってきて俺にこの台詞を言わせたんだ」←壊れてます(でも半分以上正解) 「・・・・・」(頭のかわいそうな人を見るような眼差し) 「やめてくれ。そんな風に哀れむような目で俺を見ないでくれ」
「たー様とデ・エ・ト♪ たー様とデ・エ・ト♪」 口にする言葉に微妙なリズムをつける、彼女はご機嫌だった。 「妙な歌を歌うな! そしてこれはデートじゃない!!」 「それにそんな力一杯否定しなくても良いじゃないのぉ? それとも、そんなに嫌なのぉ?」 抗議めいた口調で口を尖らせ、ちょっと上目遣いでの表情で彼女は太助に抗議した。 「いや、そういう訳じゃあ・・・・」 太助は言葉を詰まらせた。 「じゃあどういう訳よ?」 憮然とした表情で太助を睨むよな眼差しで見る。 「・・・・・」 太助も太助で、そんな彼女の視線に何故か自分が悪い事をしたような後ろめたさを感じる(ホントは悪くないのにねぇ) 「・・・ぷっ、冗談よ、冗談。たー様ったら、まじめに困っちゃって、ホント可愛い」 「・・・・」 太助の表情はそのままだった。 「・・・・あら? たー様? 怒った?」 「・・・・いや、頭が痛くなった、それと少し疲れた・・・・」 「あら、疲れたの? だったらルーアンが癒してあげる(ハート)」 そういって彼女は太助に擦り寄り、寄りかかる。 「重たい・・・・それに暑いからくっつくなって」 「ねぇ、たー様元気になれそう?」 相変わらず彼女は太助の意見をまったく聞いてない。 「あぁ、聞いちゃいねえよ(ぼそっと)・・・だぁー、もう元気になったから、離れろっての!」 「相変わらずつれないわねぇ」 なんだかさらに疲れた気分の太助だった。
「おーい、支度できたか?」 太助は彼女が準備を終えるの待っていた。 「まだよ。女の支度は昔から時間が掛かるものだって昔から相場が決まってるのよ」 彼女は服を選んでいた。服の持ち主は太助の姉、那奈なのだが彼女は旅行中である。 ・ ・ ・ 「おまたせー。たー様」 前回(学校に行った時)に引き続き今回も那奈を服を借りている。 「ねぇ。たー様」 「なんだい?」 「似合ってる?」 「うーん、俺にはいまいちそういうのは分からないよ。多分似合ってるんじゃないかなぁ?」 「あらあら、減点な発言ねぇ。今度女の子に同じ様な事を言われたらそんな事言っちゃ駄目よ」 「へいへい。今度から気を付けます」 「それと・・・」 「今度はなに?」 「この服・・・ちょっと胸がキツイわ・・・・」 「・・・・・」 「それに腰の方もちょっと履き物(スカ−トのこと)が余るわ・・・」 「・・・・・・」 太助は返答に困ってしまった。そしてこうも思った。なにも知らないという事はある意味すばらしいことだと・・・・ 「ルーアン、その発言は大減点だぞ。というかある意味命に関わる。姉ちゃんがこの場にいたら一体どうなってたことだか・・・命が惜しかったらそういう発言は控えた方がいいと思うぞ、多分」 「・・・・わかったわ。よーく、気を付けるわ」
街中歩く二人、ルーアンのその類稀なる美貌に故にすれ違う街の男性達の視線は彼女に向けられる。そんな中、太助は気恥ずかしさと優越感で胸の内は少々複雑だった。 「ねぇ、たー様。私達ってこうやって歩いてるとどう見えるのかしらね?」 「うーん、どうだろう?」 太助も、それは少し気になった。 「姉弟(きょうだい)? それとも年の少し離れた恋人同士?」 太助も言われてみて、ちょっと考えてみる・・・どちらにしても照れくさかった。 「・・・・若奥さんにその坊ちゃん」←壊れてます
バキッ!
間髪入れずに、ルーアンの裏拳が太助の顔面にめり込んだ。 「痛いぞ、ルーアン、いきなり殴るなんて酷いじゃないか!」 太助は凹んだ顔で目に涙を溜めながら訴えた。 「殴られるようなこと言うのが悪いのよ。しかもわざと言ったでしょう?」 「いやぁ、なんとなくボケどころかと思ってね」 太助は何処となく誇らしげに言った。←あんたはお笑い芸人か? なんにせよ、この場合明らかにルーアンの言っていることが正しかった。先ほどの太助の発言はホントは単なる照れ隠しなのだが。
太助は歩く町中で見覚えのある人物を見つけた。 「あっ、あいつは・・・」 「どうしたの? たー様」 「いや、クラスメートが居たから。ほら」 太助は活動的な格好で後ろ髪を縛った少女を指差してそう言った。
続く
ごめんなさい!! 結局約束を破り学校編の後編をすっぱ抜いてしました。 重ねて、ごめんなさいですm(_ _)m
久しぶりにルーアンと太助を絡ませてみました。 私的に結構楽しかったですね(^^) 今回はルー姉さんの性格が原作にやや近づいてしまい1,2話とは、 まるで別人のようになってしましました(苦笑) そして今回も原作に対して危険発言的突っ込みを入れています(爆)
最後にその影をあらわした人物は、あの御方です。 皆様お分かりでしょうけどね(笑)
では今回はこれにて〜
2001年7月27日 ふぉうりん |
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