306 | Reply | ワンシーン『桜』 | ロクト | 2003/09/12 01:45 | ||
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君と出逢ってから 6年も経ち―― 桃色の吹雪が空高く舞い、一つの花を咲かせている風景を眺めている彼女がいた。 さらさらとした髪が、その風に誘われるままに踊る。 太陽の光が反射して、きらりと輝いた艶やかな銀髪の少女は、小さく微笑んだ。 それは、彼女自身の性格が出ているようで、温かみを感じさせるものだった。 けれど、夢幻の如く消え去っていくような儚さが、彼女の瞳が、寂しさを物語っている。 桃色の花が咲く風景には、どんな感情を抱いているのかは、彼女しか理解できない。 不意に吸い込まれそうになった彼女の意識を呼び起こしたのは、自分を呼びかける声。 それを聞くたびに、なんともいえない暖かみが心の中に広がっていくのを感じさせる。 ふと抱いた感情がすっかり消え去っていたことに苦笑を浮かべてしまう。 声を聞いた途端、元気になる自分に呆れているかもしれない。 それでも、不思議と嫌じゃなかった。 少しだけ温度が上がっているし、ほっぺたが桃色に染まっているんだろうね。 微笑みを浮かべた彼女は、一秒も早く返事したくて顔を振り返る。 「なんですか? 太助様っ」 <後書きに変えて> 知っている人には、お久しぶりです。 知らない人には、初めまして、ロクトです。 久しぶりに訪れてみたら、なんとサイトを紹介しているんじゃありませんか。 この機会に、今まで書いてきた月天作品を見直して再掲載してみようと思います。 ということで、SS書きとして出発した処女作「桜の吹雪が舞う頃に」のワンシーンです。 4〜6年前のSSを読んでみると、穴があったら入りたいぐらいに恥ずかしいですね。 ちょこっと修正して投稿していますが、昔の作品(修正前)は大切に保管してあります。 たまには、振り返ってみるのもいいかもしれません。 |
309 | Reply | 久方の… | 空理空論 | URL | 2003/09/16 00:18 | |
cc6600 | ||||||
桜の舞う頃の…というよりはほんと、昔のことを思い出しました。 ロクトさんは第四期掲示板からの出会いであったと思います。 私が投稿しだしたのは第二期からでしたが…懐かしいです、本当に。 (思えば第四期の掲示板が消え去ってしまったのは本当に惜しい…) 作品から、こちらを振り向いてるシャオが見えます…。 |
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