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あたしはそんなに魅力がないのかな……？
素敵な殿方は球に夢中で、ちっともあたしに振り向いてくれない。
ああ言って逃げてきたけれど……
追いかけてくれるのを期待していたのに……
分かっているだもの……
あたしなんかよりも球が好きなのね……
でも、球に負けたみたいで耐えられないのです。
こうなったら、球よりもあたしの魅力で振り向かせてみせるわ！
うん、頑張るわよ！
あらっ、あそこにいる人達はたしか素敵な殿方が仕えている人なんですね。
えっと……たしか、シャオリン様でしたわね。
隣にいる少年は誰か知りませんが、とっても優しい人に見えますね。
あたしはシャオリン様と少年の話に耳を立ててみると
「太助様、今日の夕御飯は何がいいですか？」
「シャオの作るものなら何でもいいよ。」
話している二人は仲睦まじそうに見えましたの。
いいなぁ……
あたしもこんなふうになれたらいいのにね……
でも、シャオリン様はああいうふうに笑顔を浮かべているのかな？
しかも、本当に嬉しそうに……
素敵な殿方からの話を聞いた事がありますが、とても大事なことが欠けているって。
でも、どう見てもシャオリン様は心優しい少年に恋心を抱いていますわね。
素敵な殿方の性格があの少年だったらいいのにね。
そうしたら、あたしは素敵な殿方とこんなふうに歩けるのに……
「なあ、シャオ……あそこに虎賁と同じような人がいたんだけど、星神なのかい？」
「そう言えばそうですね。でも、誰でしょうか？」
ガ――――…………ン！！
そんな……あんまりです……
あたしはれっきとした名前があるのに……
出番がこれだけだから仕方がないんですよね……シクシク……
でも、デビルーアンさんとエンジェルーアンさんよりはマシでしょうね。
あんた、どうゆう意味よ！！（ｂｙエンジェルーアン＆デビルーアン）
「ああ……これも神様の試練なのね……」
「ふぁいとだよっ！」
負けていられないもんっ！ と言わんばかりである。
『彼女』の背中に闘志の炎がごぉごぉと燃え盛っていた。
頑張れ！ 頑張れ！ 素敵な殿方のハートを射止めるんだ！
（後書き）
お久しぶり＆初めまして、ロクトです。
リハビリを書く前に、２〜３年前の作品を投稿しようと思ったので、ここに投稿します。 懐かしいなぁ〜
リハビリ作品『恥ずかしがって守護月天』『役立って守護月天』のネタを思いつきましたが、構想を練らないと（汗）
『恥ずかしがって守護月天』−恥ずかしがり屋の精霊と鈍感な主人公くん。
『役立って守護月天』−星神を召喚する呪文を忘れてしまった精霊と非常識な主人公くん。
にしたのですが、ストーリーはどうしようかと思案中です。
非常識っていうのは、よしむらさんの作品と同じように、とんでもないことをしでかすつもりです。
ダークマターさんもたじたじ………………かな（汗）
＞空理空論さん
６日遅れですが、お誕生日おめでとうございます。
当日に書き込んでいれば……（後悔）
すみません。 |
