97 Reply まもパロ67 よしむら MAIL 2002/01/12 11:33
003300
「あれ?67?」
「そうだ。67だ」
「67話のパロですか?67話って確か離珠が大きくなる話ですよね?
あれを最後に原作は休止、コミックスにも収録されず
今や幻の作品なのに…」
「いや、67話のパロじゃないんだ。
肝心なのは幻の作品って所だよ。
まもパロは前回の64で終わりだけど
使ってないネタがまだけっこう残ってるんだよ。
せっかくだし、このままじゃもったいないから
ここで一気に出してしまおうってのが今回の企画だ。
本来日の目を見る事のないネタ、つまり幻のネタだ。
そういう意味をこめて67ってつけたんだ。」
「つまりネタの在庫処理ですね?せこい作者ですねー」
「ぐあっ、それを言っちゃあ…」


まもパロ14

「シャオは自分から出雲についていったんだし…
きっと俺なんかより…」
パンッ!
翔子の平手が太助の頬を打った。
「シャオがかわいそうだ!」
「…ぶったね!?親父にもぶたれた事ないのに!?」
「そりゃそうだろうなぁ」
父親は旅行中だもんね。


まもパロ21

「走りますよ、しっかり掴まっていて下さい!」
出雲の車は常識を越えた動きで走り出した。
一緒に乗っている太助は激しい揺れで錯乱している。
「出雲さん、とめてください、とめてください、もっとちゃんと、
ごめんなさい、すみません、だめ、死にます、
あぁー、おじいちゃんが、おじいちゃんが
にげてー!!」
「太助君、君がちよちゃんをやっても可愛くないですよ」


まもパロ22.その1

「雨か…」
学校から帰ろうとした太助だが
外はあいにくの雨だった。
「ん?」
見るとその横に下級生の女の子が
雨の降る校庭を見つめていた。
「…ほれ、使え」
「え?」
太助はその女の子に持っていた傘を差し出していた。
「いいんだ。俺は雨粒をよけながら帰るから」
すげぇな、おい。
「そんじゃ!」
そう言って太助は本当に雨粒をかわしながら
校庭を駆け抜けて、

ガンッ!

「はぶっ!」
行こうとしたが翔子に足をひっかけられて転び、
ものの見事に水たまりにダイブした。
「あはは、バカみてー」
「山野辺ぇぇぇぇ!!殺ぉぉぉぉぉぉす!!」
「やってみやがれこの○○野郎がぁぁぁぁ!!」
雨の中繰り広げられるストリートファイト。
たちまち校庭には血の雨が降った。
雨の日だけに。


まもパロ22.その2

「七梨先輩、昨日はありがとうございました」
「おぅ、昨日の。どした?」
「あ、あの、あたし、1年の愛原花織です。
昨日は傘ありがとうございました」
「いいよ、どうせ俺の傘じゃないし」
「って、それ俺の傘じゃねーか!」
たかしが慌てて花織から傘を取り返す。
どうやら太助はたかしの傘を盗んでいたらしい。


まもパロ22.その3

プルルルルルル
「太助様、電話ですよ」
「あー…出るよ」
めんどくさそうに太助は受話器を手に取った。
すると受話器からはただ一言、
「牙を突き立てろ!」
とだけ流れて電話がきれた。


まもパロ22.その4

七梨家に押し掛けてきた花織にルーアンは冷たく言い放った。
「あんた、小学校にいた頃、かなりのワルだったみたいね」
「それは!」
「それも喧嘩は小学校最強だったとか…」
「…くっ!」
「そうしてついたあだ名が「女花山薫」って…」
やなあだ名だなおぃ。
「だからなんだって言うんですかっ!
私は中学に入ったからには喧嘩から足を洗って
乙女らしく生きるって決めたんだから!」


まもパロ22.その5

太助が花織を自宅まで送っていた時の事だった。
「…七梨先輩」
「ん?」
「シャオ先輩って…人間じゃないんですよね?」
「あぁ」
「勝てると思ってるんですか?」
「…いつか勝つつもりだ」
「無理ですよっ!七梨先輩がどれだけ強いのか知りませんが
あんな怪物に勝てるわけないじゃないですかっ!」
「怪物って…否定はしないけど」
「私もかつて最強を目指して戦ってましたよ!
でも悟ったんです!いくら強くなろうと人間を越える事は出来ないって!
だから私は喧嘩の道を捨てて、乙女として生きようって…」
「…それでも戦いたいんだから、仕方ないだろ?」
「七梨先輩…」
「それじゃ、また学校でな」
そう言い残して太助は去っていった。
「…私だったら、そんな風に思わせないのに…」
なんだか無理矢理オチだけ原作通り。


まもパロ24

保健室のベッドの上で太助は目覚めた。
「ん…シャオは?」
見てみるとベッドに寄りかかるようにして
シャオが眠っていた。
「ん…んんん…」
「寝言…夢でも見てるのかね」
「ルーアンさんはなんで飛ぶのん…」
「なにっ!?」

―シャオの夢の中。
ルーアンは前髪をパタパタと動かして空を飛んでいた。
「ルーアンさんはなんで飛ぶのんー?」
とシャオが尋ねるとルーアンは、
「日天ですけどー」
とだけ言って飛んでいった。


まもパロ25

海にやってきた太助達一行。
「さぁ、泳ぐわよーん!」
ルーアンは勢いよく海に飛び込んでいった。

ザパァァァァァン!

ブクブクブク…

「そういえばさぁ、ルーアンって悪魔の実の能力者だったよな?」
「あ、その設定まだ残ってたんだ」
「能力者はカナヅチだから…」
「のんきに説明してないで助けに来てよー!!」
あっという間にルーアンは沈んでいった。


まもパロ26.その1

「よーよー、お二人さんよぉ」
太助とシャオの前に現れるチンピラ役のたかしと花織。
原作なら陽天心カカシなんだけどな。
「何やってんだ?お前ら」
「なんだかんだと聞かれたら!」
「答えてあげるが世の情け!」
「愛と真実の善を貫く!」
「ラブリーチャーミーな正義役!」
「たかし!」「花織!」
「その後ルーアンが「にゃーん」って?」
「ネタを先にばらすなぁっ!」


まもパロ26.その2

「つーわけでくらえっ!」
たかしのパンチが太助にヒットした。
「ぐあっ!」
「太助様っ!」
それを見たシャオリンの目つきが変わった。
「て…てめぇらの血は何味だぁーっ!」
「そっちかよっ!」


まもパロ26.その3

「つーわけでくらえっ!」
たかしのパンチが太助にヒットした。
「ぐあっ!」
「太助様っ!」
それを見たシャオリンの目つきが変わった。
「よ、よくも、太助様をっ!!」
バシューン!
その瞬間、シャオの髪が金色に変化して
逆立ち始めた!!
「す、スーパー守護月天!?」


まもパロ26.その4

「こうなったらこっちも対抗するわよ!」
「え?」「きゃーっ!?」
バクッ!
なんとルーアンはたかしと花織の二人を食べてしまった!
「忘れたの?私はバクバクの実の能力者よ!
これで二人を合体させてやるのよ!!」
「合体!?」
「さぁ、行きなさい!!」
たかしと花織の合体戦士が
ルーアンの口から吐き出された!
「って、肩車しただけじゃねーか」
「これで七夕の笹のてっぺんに折り鶴がつけれますよー」
「何気に45話とリンク!?」


まもパロ26.その5

「こうなったらこっちも対抗するわよ!」
「え?」「きゃーっ!?」
バクッ!
なんとルーアンはたかしと花織の二人を食べてしまった!
「まさか!?二人が合体するの!?」
「ううん、こいつらを吸収して完全体になるの」
「セルかよっ!」


まもパロ37

太助にチョコを渡すため、ルーアンと花織が河原に現れた!
「みーつけたわよたー様ぁぁぁぁ!!」
「七梨せんぱぁぁぁぁぁぁぁい!!」
「げ!お前らもう来たのか!?原作よりずっと早いじゃないか!」
「私のチョコ受け取ってもらうわよ!覚悟なさーい!!」
「先輩、あたしのチョコをぉぉぉぉぉぉ!!」
太助に向かって物凄い勢いで突進してくる二人。
そのまま二人は太助に向かってヘッドスライディング。

ガツン!

「ぐあっ!」
「ぎゃっ!」
空中で二人は頭からぶつかった。
「何するんじゃこのアホぉっ!」
花織、地が出てるぞ。
「くっ、たー様は!?」
いつの間にか消えている太助を探すルーアン。
すると空中から声が聞こえてきた。
「ふはははは!残念だったなルーアン!」
なんと太助はヘリコプターからぶら下がるロープの梯子に掴まっていた。
誰が操縦してるんだろう?
「あばよっ!銭形のとっつぁん!」
余裕のルパンの物真似を残して太助は去っていった。
「おのれぇ!待てぃ、ルパーン!!」
ルーアンもノリノリだった。


まもパロ39.その1

太郎助からの手紙にはこう書かれていた。
『中国で知り合ったチョンファーさんからもらったものだ。
面白いからお前にやろう!こいつは中国の最先端技術が作り出した…』
「先行者じゃねぇかっ!!なんちゅーもん送ってくるんだクソ親父!!」
テーブルの上には銀色の骨組みのロボットが鎮座していた。
今にも中華キャノンを撃ちだしそうな勢いだ。
「つーかチョンファーさんって何者だぁーっ!」


まもパロ39.その2

太助とシャオの前に巨大な猫が現れた!
「ねこー、ねこー」
「いかん!シャオがドリキャス版名雪モードに入っている!
ちぃっ、こうなったら…名雪!たい焼きだぞっ!」
太助がたい焼きを取りだした瞬間、後ろから何者かが飛び出してきた。
「うぐぅ、たい焼きっ!」
そいつはたい焼きを奪い取るとあっという間に去っていった。
「…間違えた、名雪はイチゴサンデーだった」
つーか、誰だ。今の。
「やむをえん!自力でなんとかする!どけっシャオ!」
太助は飛び上がって強烈なキックをお見舞いした!
「首肉(コリエ)シュート!!」
バキィッ!!
「ギニャーッ!」
太助のキックは巨大猫の首筋にモロに入り、
猫はあまりのショックにその場に倒れ込んだ。
「うー、ひどいよ祐一極悪人だよー」
「いい加減目を覚ませ、あと祐一って言うな」


まもパロ41

屋根上でキリュウはシャオと話し合っていた。
「私は主殿に嫌われ始めているんだろうな。
無理もない、嫌われて当然の事を私はしてる。
何千年も前から同じ事の繰り返しだ…」
「キリュウさん…」
「私はその役目の都合上、主に対してきつい事もせねばならん。
試練と言ってこれまでにも意地の悪い事をさんざんしてきた」
「そんな…」
「そうやって主に対して冷たくしていくうちに…」
一瞬、黙った後、キリュウはゆっくりと話した。
「それが快感になってしまって…」
「趣味のわりぃサディストじゃねぇか」


まもパロ47

太助とシャオの後を追って山に入ったルーアン。
そこでルーアンを追ってきた乎一郎と遭遇した。
「ルーアン先生!僕も行きます!」
「いや、いいわ。あんたは地味なキャラクターだけどいらん時に目立つ!」
がびーーーん


まもパロ51

「麻雀でもしましょうか」
「ねぇ、ビリの奴には罰ゲームってのは?」
「そうね…そういや今ちょっともめてるチンピラがいるのよね…
それじゃビリの奴はそいつの命(タマ)取ってくるってことで」
「ヒットマン!?」


まもパロ52

布団で眠るさゆりの横で那奈がシャオに向かって語り始めた。
「こいつさぁ、人助けしないと生きていけない人間なんだ。
ずっとアフリカとかで恵まれない子供達の世話とかしてたんだ」
「…おかしいですね」
ぽつりとそうシャオはつぶやいた。
「へ?何が?」
「それじゃ原作と一緒じゃないですか!
まもパロだから絶対この人も壊れてると思ってたのに!」
さゆりのまともぶりにシャオは納得がいかない様子。
だが、次の瞬間。
「うっ…うぁぁぁぁぁぁぁ!!」
突然さゆりが苦しみだし、さゆりの腕が異形の銃へと変形していった!
「え…エンジェルアーム!?」
そうか、さゆりさんは人間災害(ヒューマノイド・タイフーン)だったのか。


まもパロ64

シャオの攻撃で瀕死の重傷を負った太助。
しかしそれでも太助は戦う事をやめなかった。
「太助様!もうやめた方が…!」
「俺は七梨家の長男にして…帝王…
引かぬ…媚びぬ、省みぬ!帝王に逃走はないのだぁーっ!」
「最後まで北斗ネタかぁーっ!」



「以上っ、ネタそうじ終了っ!!」
「身も蓋もねーな。つーかこんなヤマもオチもない話が最終回でいいのか、ホントに!?」




後書き
3部作ラスト。これがまもパロ真の最終回です。
あぁっ!石は投げないでっ!
本編はわりとシリアスな?終わり方をしましたが
やっぱギャグだし、最終回はギャグで終わらせたいなぁって。
…でもこれは反則ですか?(滝汗)

まぁ真面目な話、まもパロの続行にはいろいろと私も思う所ありまして。
無理矢理に思えるかもしれませんがこれが最良の手段だと判断しました。
結局は私がまだまだ未熟者だったということです。

でもまぁ、私はギャグが一番好きだし、ギャグはこれからも
書いていきたいと思います。またなんか小ネタがたまったら
まとめて書いてみようかとも思ってます。
まぁ、マイペースで頑張ります。

では。




解説
>「…ぶったね!?親父にもぶたれた事ないのに!?」
私にしては珍しいガンダムネタ。

>「太助君、君がちよちゃんをやっても可愛くないですよ」
ひさびさあずまんがネタ。けっこう有名なシーンだよね?

>「山野辺ぇぇぇぇ!!殺ぉぉぉぉぉぉす!!」
ひさびさに翔子でギャグが作れて満足。

>どうやら太助はたかしの傘を盗んでいたらしい。
先日私の傘も学校で行方をくらましました(泣)

>「牙を突き立てろ!」
マーダーライセンス牙より。
私もちゃんと読んだ事ないんだけど。

>「そうしてついたあだ名が「女花山薫」って…」
バキはそんなに詳しくないですがとりあえず一言。
こいつ、未成年の顔じゃねぇよ…

>乙女らしく生きるって決めたんだから!」
その4はネタというより花織の設定の披露ですな。
ONEの七瀬を大幅アレンジ。
ええやん!お気に入りのキャラなんやから!(何故関西弁)

>「…私だったら、そんな風に思わせないのに…」
まもパロ22は一度書いたけど面白くなかったんでボツにしたんです。
その5は見せ場で使うつもりだったシーン。

>「ルーアンさんはなんで飛ぶのん…」
こりずにあずまんが。大阪ステキすぎです。

>「あ、その設定まだ残ってたんだ」
まもパロ8参照。

>「なんだかんだと聞かれたら!」
アニメポケモンは見てないんですけど。

>「て…てめぇらの血は何味だぁーっ!」
ケロロ軍曹より。私はこのシーンを思い出す度
笑いがこみあげてきます。

>「す、スーパー守護月天!?」
満月の夜には大猿に変身するんでしょうか。

>「何気に45話とリンク!?」
あのたかしと花織の七夕の話ですよ。8巻収録。

>「ううん、こいつらを吸収して完全体になるの」
上のネタとどっちにしようか迷いまして…
結局両方やっちゃった。

>「あばよっ!銭形のとっつぁん!」
ルパンネタも一度やりたかったんです。

>「先行者じゃねぇかっ!!なんちゅーもん送ってくるんだクソ親父!!」
原作なら仏像送ってくるシーンです。
話題になりましたよねー。先行者。

>「いかん!シャオがドリキャス版名雪モードに入っている!
ドリキャス持ってないじゃん、俺。

>「うぐぅ、たい焼きっ!」
すまん、月天以外のキャラ出しちゃった。

>「首肉(コリエ)シュート!!」
ONEPIECEよりサンジの技です。

>「趣味のわりぃサディストじゃねぇか」
このネタで単独SS書いてやろうか(笑)

>「いや、いいわ。あんたは地味なキャラクターだけどいらん時に目立つ!」
勇者カタストロフが元ネタ。初期ギャグ王の名作でした。

>それじゃビリの奴はそいつの命(タマ)取ってくるってことで」
エリートヤンキー三郎が元ネタ。
見た目の濃さとは裏腹にけっこうバカマンガで私は割と好きです。

>そうか、さゆりさんは人間災害(ヒューマノイドタイフーン)だったのか。
トライガンネタ。ヴァッシュとは博愛主義つながりって事で。

>引かぬ…媚びぬ、省みぬ!
まもパロ64投稿後に思いついたネタなんです(死)
北斗の拳サウザーネタ。
98 Reply おつかれ 空理空論 MAIL URL 2002/01/12 14:06
7b68ee
と、やはり言っておきましょう。
私的に、45話とリンク、がよかったです。
あ、なるほどねえ、意外な共通点(笑)
乙女という点でクロスオーバーものが書けそうかも、なんて。
改めて、ここまでおつかれさまです。

99 Reply Re:まもパロ67 グE 2002/01/15 15:24
cc9999
お疲れ様でした。
ネタ掃除の内容、個人的には
39−2と41で笑えました。


石を投げないで、ですか?
大丈夫です。
あらすじだけ書いて話を進めた
馬鹿者がここにいますから。(爆)

とにかくご苦労さまでした。
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