スレッド No.41


[41] Looking For(短編その5)
投稿者名: 空理空論 (ホームページ)
投稿日時: 2000年12月19日 12時36分
『賢さ』
※遠く旅する人は知恵がいる
家ではなにも苦労はないが
ものを知らぬ人が賢い人と同席したら
物笑いの種になる

一日の仕事が終わり、ゆっくりと時が流れる静かな夜。
葉月家では、響子とその夫がのんびりした時間を過ごしていた。
「ねえあんた、智子ちゃんがあちこち廻るのは何故だか分かる?」
「なんでえやぶからぼうに。」
「ふふん、わからないかい?」
「俺みたいな頭が堅い奴には分からない事じゃないのか?」
「そう諦めるもんじゃないよ。まあいいさ。
答えはね、智子ちゃんが賢いからだよ。」
「なんでえそりゃ。」
「この前ね・・・」

『こんにちはー!おばさん、ちょっと聞きたい事が。』
『なんだい?また探し物かい?』
『ううん、そうじゃなくて野菜の料理の仕方なんだけど・・・。』
『ふむふむ。』

「という事があったのよ。」
「それがどう関係あるんだ?」
「わからないかねえ。別に家で適当にすりゃ良い事をわざわざ聞きに来たんだ。
勉強熱心じゃないか。」
「それだけで賢いと言えるのか?」
「別に野菜だけに限らないさ。他の専門店も廻って、色んな知識を身に付けてるよ。
外に出て困らない為にね。」
「へええ、密かに頑張ってるんだなあ。じゃあ師走さんとこの依頼も役に立ってるって事か?」
「残念ながらそいつは別物だね。」
「・・・・・・。」
響子が最初に言った“色んな所を廻る”というのは、智子の自主的なもののようである。
改めて勉強家の智子を思い浮かべる葉月夫妻であった。

<おしまい>


○後書き:・・・よくわからん(自爆)
それより響子さんの夫の名前を考えないといかんねえ・・・。←おい
12月15日

[42] Re: Looking For(短編その5)
投稿者名: グE
投稿日時: 2000年12月20日 21時35分
智子ちゃん、結構しっかりやっていますね。
自分もこうならんとなぁ…。
(葉山夫妻がほのぼのしてていい♪)

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