スレッド No.39


[39] Looking For(短編その4)
投稿者名: 空理空論 (ホームページ)
投稿日時: 2000年12月15日 12時18分
『もてなし』
※食事にやってくる人には
水とナプキンに暖かいもてなし
できることなら
親切な言葉と受け答えが必要だ

「こんにちわー。」
「おっ、来たね。さあ上がりな。」
「はいっ。」
睦月さんの家へとやってきたあたし。
なんと、夕食を一緒にどうかと誘われちゃったのだ。
遠慮なんかしない。なんといっても睦月さんだもん!
快くお誘いをお受けして・・・って言い方変かな。
ともかく!喜んであたしは来たの。普段着だけどね・・・。
「うーん。」
「どうしたんだい智子ちゃん、そんなに悩んだ顔しちゃって。」
「いえ、こんな服装で良かったのかなーって。」
「何を言ってるんだ。私の家は高級レストランじゃ無いんだから。」
「それもそうなんですけど・・・。」
何故だか分からないけど、少し申し訳無い気がしたの。
誘ってくれたのはとっても嬉しかったのに・・・。
「まあ細かい事は気にしないでそこに座って。」
「あ、はい。」
テーブルの前の椅子をすすっとひいてくれた。
戸惑いながらもそれに腰掛けると、綺麗な花が視野に入った。
「これは?」
「ああ、それは如月さんとこで買った花々セット。」
「は、花々セット?」
「そ。単に色とりどりの花を集めたって事なんだけどね。
これがまた豪華でねえ。先着百名様に売ってたみたいで・・・。」
テーブルの上にあったナプキンと、たっぷり水の入った水差し。
世間話をしながら、睦月さんはてきぱきとそれをセットしてくれる。
わざわざナプキンをつけてくれたり、コップに水を注いでくれたり・・・。
それが終わったかと思うと、たくさんの料理を次々と運んできた。
・・・しまった!見惚れちゃって手伝うの忘れてた!
「あ、あの!」
「いいから座ってなって。智子ちゃんはお客さんなんだから。さてと・・・。」
用意し終えたのか、あたしの向かいの席に睦月さんも着席した。
挨拶をして、始まる食事・・・。
「智子ちゃん、食べながらでいいから聞いてくれないかな。」
「は、はいっ。」
「そう緊張しなくていいから。普段から思う事なんだけど・・・。」
睦月さんが尋ねてきたのは、いつもの探偵業について。
といってもやりかたうんぬんじゃない。あたしが思う所、についてだ。
いつのまにやら立場は逆転。あたしの話を睦月さんが聞く形となっていた。
けど、どうやら睦月さんの目的はそれだったみたい。
鬱憤を晴らすかのごとく喋るあたしのそれを丁寧に聞いて受け応え。
この日、あたしは非常に充実した時間を過ごす事が出来た。
本当にありがとう、睦月さん。

<おしまい>


○後書き:話の主旨はイマイチかも。
要は、智子ちゃんを気遣って睦月さんが、という事です。
それにしても・・・このままでいいのかという気も。
大丈夫かな、この先。
12月14日

[40] Re: Looking For(短編その4)
投稿者名: グE
投稿日時: 2000年12月16日 00時25分
いつもいつもろくなめにあっていない、智子ちゃん
にとって喜ばしい出来事ですね。
(智理ちゃんが安らぎを感じた時でしょう。)
(けどまたなんかそうどうに巻き込まれるんだろうな気が…(爆)
では!

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