[8] Ｌｏｏｋｉｎｇ Ｆｏｒ（短編）
投稿者名: 空理空論 (ホームページ)
投稿日時: 2000年10月27日 15時35分
これからの話は、“ヴァイキングの知恵”という本に載ってる
「オーディンの箴言（しんげん）」というものをもとに作ったものです。
『』がタイトルで、※以降はそれについて書かれてる内容です。
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『用心』
※先に進む前に通路すべてに気を配れ
まわりを見回し用心せよ
どこに敵がひそんでいるか知れないから
ガラガラガラガラ・・・ピシャン！
「ふう、戸締りはこれで良し、と。」
辺りをキョロキョロとうかがいながら智子は駄菓子屋のシャッターを閉めた。
営業時間終了よりは少し早い時刻。
何故かというと、これから秘密裏に食事へ行くのだ。
「それにしても珍しいなあ、極月さんが誘ってくれるなんて。
もっともあんまり喜んで行きたいわけじゃ無いけど、断るのも失礼だし・・・。」
不満なりを言っているが、しっかりとおしゃれはしている。
普段着ないようなフリフリのドレス。きれいな髪飾りも忘れていない。
なんだかんだで、やはり誘われて嬉しいのだ。
「ようし、後は誰にも気付かれずに極月さんの家へ・・・。」
智子がそろりそろりと店を後にしようとした其の時！
「智子ちゃん！事件だ！！」
ビクッ！
突然後ろから声をかけられて、智子は歩みを止める。
声を聞くにその主がわかり、後ろを振り向くことができない。
「文房具屋の・・・って、なんでそんなおしゃれをして？
そうか！智子ちゃんも向かうつもりだったんだね！神無月さんの手品ショーに！」
「あ、いや、あたしは・・・」
「そうと決まったら急がなきゃ！神無月さんが手品のネタを盗まれたらしいんだよ！！
そうかそうか、そんなにおしゃれして・・・
密かにアシスタントとして出演するつもりだったんだね。さあ行こう！！」
「ちょ、ちょっとー！！」
なすすべも無く、智子は師走に引っ張られていってしまった。
事情を告げる前に神無月の経営する文房具店へ・・・。
その頃、占い屋の奥で極月が水晶玉を覗きこんでいたそうな。
「智子ちゃん、詰めが甘かったようだねえ。
出かける時は師走さんにご用心、だよ。いひひひひひ。」
残念そうな楽しそうな、そして“やっぱり”といった顔で・・・。
＜おしまい＞
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○後書き：何の捻りも無いですね。しっかし久々だあ・・・。
結局は不憫なネタとなってしまうのだなあ。ごめんね智子ちゃん。（爆）
Ｌｏｏｋｉｎｇ Ｆｏｒのキャラ等については、
小説のコーナーにある登場人物をごらん下さい。
実は、話投稿一番乗りした方がいたら、
その方に箴言リストを送ろうかな〜と考えてたんですけど、
まあ結果、無しって事で。
size=2)タグは一部なら使えますね。まあいっか
しっかしタグが使えないのは失敗したか・・・？ |
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