[197] キリュウの大冒険!(商店街編)前編
投稿者名: 麻衣
投稿日時: 2001年7月11日 16時06分
かた、かた、とんとん。
「さて・・・と、あら?にんじんとカレーことたまねぎとお肉がないですねー、それにサラダとピーナッツも・・・。」
「秋子殿、どうなされた?」
私が言うと秋子殿は目をかがやかせて言った。
「キリュウさん、にんじんとカレーことたまねぎとお肉とサラダとピーナッツを買ってきてくれますか?」
ふむふむ・・・。今日はかれえらいすか。
「心得た。・・・だが出来れば辛くしないでほしいのだか・・・。」
私がもじもじしながら言うと秋子さんは?という顔をして言った。
「試練ですよ、キリュウさん。お金はここにおいときますから。」
試練・・・・か、ならば耐えねばな。


そして地図でもらった商店街へ。するといい匂いがただよってきた。
「キリュウちゃん♪」
あゆ殿がたいやきの袋を持ちながら来た。
「きひゅーひゃんひょんなちょきょろえあにちはうたりょの」
「・・・・・・。」
しゃべってから言って欲しい。
「ぷはぁ、おいしい。ねぇねぇキリュウちゃんも食べる?」
そういって袋からたいやきを出す(といっても一番小さいが)
「・・・いや、私はおつかいをしてる途中なので後でいただく。」
そして遠慮するとあゆ殿が肩をすぼめて言った。
「・・・生きるか死ぬか」
その意味深な呪文(?)をあゆ殿が言うとたいやきが急にぶるんっと動き出した。
「どうしたの?あゆ。」
「た・・たいやきが!!」
「なんでもないよ☆もうボクの口に入ってね。」
そういってあゆ殿はぱくりと食べる。たいやき殿が食べる瞬間に“うあ〜”と声を出したと思う。
「あゆ殿何のために出したのだ?」
「キリュウちゃんを驚かすためだよっ。」
「私はこーゆーのには慣れてるので別に・・。」
「うぐぅ〜・・・・」
そういって何か考え出した。私はそぉ〜っと逃げ出した。


「んん・・・?あれは佐由理殿と舞殿・・・?」
おもちゃを売ってるところでうさぎの格好をした舞殿とそれを見ている佐由理殿がいた。そうだ、今度主殿にあの格好で町内一周してもらうのはどうかな。恥を耐える試練になるかもな・・・。
「ふふっ。」
笑いがこみ上げてきた。すると・・・
「キリュウさん♪」
「・・・・。」
気がつくと二人が立っていた。
「キリュウさん、うさぎさんの格好で町内一周の試練ですか?素敵ですね。」
にこりと笑っている佐由理殿に私はどきっとした。
「・・キリュウ、佐由理人の心読める。」
「えっ!?」
「キリュウさんって恥ずかしがり屋なんですよねえ?それに主殿って男の方なんですよねえ?そんなの恥ずかしいに決まってますよお。だからキリュウさんやってみてはどうですか?キリュウさんなら可愛いし、スタイルもいいし佐由理キリュウさんのうざきさん姿みたいですぅっ。」
にっこりと笑う佐由理殿にたいし、舞殿もこくりと頷く。
「い、いや私は・・・。」
「恥ずかしがることないですよお。ほら、着がえましょ♪」
そういって私は・・・・・・。
「きゃあっ。可愛いですねえ、ね、舞。」
「・・・・・・・。」
黙って頷く。
当然私は恥ずかしくて赤くなっていた。
「キリュウさん、自信を持ってください。」
という言葉で私は少し自信をもったがやっぱりうつむく。
「・・・うう!!」


そして走ったキリュウ。どうなる?

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キリュウの大冒険!(商店街編)前編 [ 麻衣 ] 2001.07.11 16:06 No.197
なんか試練づくし [ 空理空論 ] 2001.07.12 15:36 No.201

[201] なんか試練づくし
投稿者名: 空理空論 (ホームページ)
投稿日時: 2001年7月12日 15時36分
辛いものといい、謎のたい焼きといい、うさぎの格好といい・・・。
よかったねキリュウ、試練がいっぱい受けられて(爆)
ただ、やっぱあゆのたい焼きと佐祐理さんの読心術は気になるところ。
こりゃまた大変だろう・・・。

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