[195] キリュウの大冒険!(学校編〜)
投稿者名: 麻衣
投稿日時: 2001年7月9日 20時51分
「キリュウさん、朝ですよ。」 ・・・私の前にはショートカットで服をだらんとした女の子が出てきた。 「私は・・まだ寝たい」 「・・そんなこと言う人嫌いです」 がびーん!! 「速く起きないと遅刻しちゃいますよ?学校に。」 ふふっと笑って何かをとりだした。・・・刃物だ。 「わ、わかった!!起きる!!」
「キリュウー。やっと起きたの?名雪と似ているね。」 無邪気に笑いながら真翠殿が言ってきた。 その横にはふにゃふにゃ・・・と言いながら寝ている名雪殿がいた。 「名雪殿、私も起きたんだから起きられよ。」 そういってもまだ寝ている。 「万象大乱!!」 「あたっ。何すんの、キリュウ。」 名雪殿がキッと私をにらめつけてきた。 「試練だ、耐えられよ。」 「・・試練?何それ。」 「あらあら、キリュウさんおっかないですねー。今日も私が起こしたときだって何か試練だ〜とか言ってて・・・」 ・・・貴方の方がよっぽとおっかないと思うんだが。 「おっはよー♪」 あゆ殿だ。 「おはようございます。」 佐由理殿だ。 「・・・・・。」 舞殿だ。 「おはよう。朝ご飯はできたの。」 香里殿だ。 「キリュウ。何ぼそっとつったってるんだ?」 北・・・なんだったけっな、確か・・・・。 「ああ!みなさんもう行かなきゃだめですよ。」 秋子殿にそーいわれて私達は学校へと行った。 「キリュウ。その格好でいくつもりなの?」 「わ、私は制服など・・・」 もじもじしてると佐由理殿が顔を覗いてきた。 「だめですよ。ちゃんと制服に着がえないとね。」 「・・・わかった。」
そして制服にも着がえ学校へとむかった。 「キリュウちゃん。なかなか似合ってるね。」 「・・かっこいい。」 そういわれてキリュウはますます照れてるや。
キーンコーンカーンコーン 「キリュウ。私のけろぴー知らない?」 「けろぴー殿はたしか名雪殿が大切にしていためいぐるみか?」 そういって私は頷く。 「・・・いや、見てない。」 「なあんだ。見てないんだ・・・。」 ・・・そんなこと言ってる場合じゃない。探さなきゃ!! 確か美夕さんが名探偵って言ってたよね〜探してもらえるかもしれないや。
「う〜ん、私はその捜し物にさわらないとどこにあるか分からない。」 「えっ!?」 「あはは、冗談、冗談。見たことあるから分かるけど。えぇーっとねぇー・・・誰かがもってるわ。自分の血がつながっている人が・・。」 「血がつながってる!?ええと、誰だろ・・・。あっ、さてはキリュウかなあ。でも何のために・・・。」 とにかく私はもう一回教室に帰ることにした。 「キリュウ〜、私の血がつながってる人って誰だっけ?」 「・・秋子殿ではないのか?たしか母上だと・・。」 「お母さん!?でもなんでお母さんが!?ううっ、けろぴー!!」 そういうと私は家をめがけて走っていった。 ・・・の途中に・・・・ ガッ!! 誰かが飛び込んできて私は地面に倒れた。 「うう・・・今日はついてないよぉ・・・」 そう泣いていると手がこっちにあった。 ・・舞さんだ。 私は舞さんの手につかまり起きあがる。そうだ、一応舞さんにも聞いてみよう。 「ねえ、舞さんけろぴー見なかった?」 「・・・・」 舞さんは首を横にふる。あーあ・・・やっぱりそうか。 「・・・名雪、最初からもってなかった。」 「えっ?どーゆーこと?」 ?の顔をして尋ねてみると何も話さなかった。 「・・それより名雪、どこ行く?」 「家に行くの。けろぴーをとりに。」 そういって舞さんは道をあける。
「あったぁ!!」 ベットにおいてあったけろぴーを思いっきり抱きしめた。 「そっかあ、きっと忘れてたんだ♪」 「あら?名雪おかえりなさい。」 お母さんがゴミ袋をもってこっちに来た。 「お母さんっ!もしかしてこのけろぴーすてようとしてたの?」 「・・そんなわけないじゃない。名雪がちっちゃいころから大事にしてたぬいぐるみだもの。」 その言葉を聞いてちょっとほっとした。 「さあ、学校にもどりなさい。」 「はーい。」
つづく |
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