スレッド No.181


[181] KINONの世界へようこそ(正式な題)第三話
投稿者名: グE
投稿日時: 2001年7月4日 00時09分
作者注: この小説は悪戯をイズピーにしている状態の楊明が
     モデルになってますので性格が極悪化しています。
     (下手したらそれ以上…というかそれ以上にたちが悪いです)(爆)
     というか全体的に毒素をプラスしています。 
     (性格が悪くなっているということ)(核爆)
    
     キャラの呼び方はKanonを優先しています。
    (例えば名雪役の楊明は『楊明』ではなく『名雪』と表記してある)
    

     この二つを踏まえてお読みください。
*****************
今までに判明しているキャスト
名雪………………楊明
秋子………………ルーアン
あゆ………………亞凛
たいやき屋………宮内出雲
*****************


           夢


       夢のなかにいると思いたい


     そして俺はひとつの事を願うんだ。


次に目を閉じて目を開けた時ちゃんとした世界にいるように…と。


<一月八日>
「ん…?」
俺は不意に目を覚ました。
部屋の中をざっと見渡すが、まだ部屋の中は暗い。
腕時計を見ると、まだ7時。
学校に行くとしたって起きるのには早い時間だろう。
なぜ俺はこんな時間に目を覚ましたのだろうか。
俺は必死になって昨日の事を思い出そうとする。

そうだ…、俺は警察署から帰った後、疲れきってて
いつもよりかなり早く寝てしまったんだな…。

学校に行くのは朝飯を作るにしても7時半に起きれば十分だとは思うが
一度目を覚ましたらもう眠れない。
俺は電気を部屋の電気をつけるために布団から出る。


…寒い。


そんなことを思いながら、
部屋の電気をつける。


カチッ

電気をつけ、なにげなく電灯がある天井をみた。


そこにはいつもどおり、電灯があったが
それとは別にもう一つぶら下がっていた。


それは糸につながった包丁であった。
いとでつながった包丁が俺のベッドの真上に仕掛けられていた。
…もちろん俺がやった覚えは、ない。


布団の枕もとを見ると、なぜか昨日まではなかった目覚まし時計と黒っぽい本があった。
よくみると時計は原作でもあった声を入力できる目覚まし時計で、
本は名雪が持っているはずの統天書であった。
……………ひょっとしてこれって……………まさか…。
守護月天の原作でもあった…。


カチッ


「万象大乱♪」
カチッと音がしたと思ったら目覚ましから名雪の声が流れてきた。
その声に反応し、統天書が開く。

そして俺の真上にある包丁が大きくなり…、糸が重みに耐え切れなくなって糸が切れ…


グサッ


俺の布団に落下し、包丁がざっくりと刺さった。
…包丁の柄には『昨日待っててくれなかった罰です♪』とかいてある。


…をい。 


「ちぇっ」
俺があまりの出来事の呆然としていると、
扉の方から名雪の舌打ちする声が聞こえてきた。
扉のほうをみると名雪が扉を少し開けて
部屋の中をのぞいていた。

俺は勢いに任せて扉をあけ、名雪を怒鳴りつけた。
「名雪!おまえは俺を殺す気か!」
「ちがいますよ!相沢さんの恐怖に歪んだ顔をみたかったから、
私が昨日の夜、遅くまでおきて必死に相沢さんの寝ている位置、
寝相による動き、落下のときに生じる誤差等計算して相沢さんの
目の前に落ちるように計算していたのに…。
何で今日に限って早起きするんですか!」
「あのなぁ!そんなの大体うまくいくのか!いくわけないだろう!
10センチもずれればアウトじゃないか!」
下手したらこんな名雪の悪戯で死んでたかと
思うとぞっとする。
「私がミスするとでも思ってるんですか?それに死んでも
万象蘇生があるからいいでしょう!
万象蘇生を使ったときの事を考えて今日はわざわざいつもよりも早起きしたんですよ!」
……名雪の言っていることはどう考えても無茶苦茶だ。
大体…。
「だいたい昨日の仕打ちはもうすんだんじゃないのか?」
あそこまでやっといて忘れたとは言わせないぞ、名雪。
あの後俺が警察にどれだけしぼられたか……。
「あれじゃ仕返しにしては少し足りないと感
じたので…。その残りを今日やってみました♪」
そういう名雪の顔はこれ以上もないと言うくらいの
笑顔だった。


…残りって…をい。
…残りで俺は下手したら死ぬようなめに
あうのか?
というか昨日の仕返しで満足しなかったのか、名雪は?


…ほんとに俺は一体これからどうなるんだろう?
…はぁ…。
まだこんな若いうちに死にたくないぞ。
次回祐一君、死にます。(をい)


そんなこんなのやり取りを終え、下に下り、
昨日と同じようにトーストで食事を終える。
(最もはさむのはジャムであったが)
朝食を終え、時計を見ると、もう8時になっていた。
「名雪、学校間に合うのか?」
「もちろん間に合いますよ。」
二人とも荷物を持ち、家を出る。
「秋子さんはどうしたんだ?」
朝食のとき、姿を見せなかったので聞いてみる。
「お母さんはまだ寝てますよ、多分。
朝食は用意しておきましたから何とかなるでしょう」

…流石にぐーたらだな、この秋子さんは。
そんなことを考えながら俺は名雪と一緒に家を出た。


「おっす、名雪。久しぶりだな」
「おはようございます。香里さん。久しぶりですね。」
玄関を出たところで七梨那奈と出会った。
…こいつが香里役か…。
「そいつか?この前電話で言ってたいとこってのは。」
そういって香里(那奈)は俺のほうを見る。
「あんた、なんて名前なんだ?」
「俺は相沢祐一だ。」
「ふーん。そうか。あんたに一言だけ言っておこう
…いくら名雪がかわいいからってはやまんなよ、男の子」
…俺はおまえの弟でもないのになぜそんなことを言われなきゃいけないんだ。
余計なお世話だぞ。
大体名雪に手を出したら殺されると思うが…。

…イヤ、殺されるだけじゃすまないかもしれない。

…名雪なら瞬時に殺す以上の嫌がらせを思いつきそうだ…。
それも五秒以内に…。
(もっとも五秒以内、というのは俺の勝手な予想であるが
本当に思いつきそうなので怖い。)
イヤ、一秒でしょう。(笑)
「名雪、気をつけろよ。男は狼だって言うけど、
どうもあたしが見たとこじゃ、この男は、その気になったら
昼間でも、たとえ、家に秋子さんがいても危険だからな。
いつ名雪に襲い掛かってくるか分かったもんじゃないぞ」
俺の考えを無視して、ニヤニヤ笑いながら香里は名雪に言った。
「大丈夫ですよ、香里さん。たとえ、学校にいても
真冬の丘の上にいても決して油断はしませんから。」
「…いくらなんでもそこまで不安になることはないだろう!今日も冗談きついな〜
名雪は!」
香里は馬鹿笑いしながらバンバンと名雪の背中をたたく。
「いえ、この男は絶対に油断できません。この男は生粋のケダモノですから。」
「…そういや、そうかもな。そういやケダモノっぽい顔をしているや、あんた。」
そういって香里は俺の背中をたたいた。

…ひどい言われようだが、…某事情により反論できない
反論できない理由、知ってる人は知っている。(笑)
うう…。


そんなこんなで歩いていると学校に着いた。

…これがこれから俺の通う学校、か…。

思ったよりもでかい学校だった。
周りを見てみるとたくさんの生徒が校舎の中に入っていった。
よくみると、女の子の制服は三種類あるようだった。
青いリボンと緑のリボン、そして名雪と同じ赤いリボン。
もしかすると、学年ごとに色が別れているのかもしれない。
となると、赤いリボンの生徒は俺や名雪と同じ2年の生徒ということになる。
「それでは相沢さん、私たちは私たちの教室に行きますから。
同じクラスになるといいですね。」
そんなことを考えていると、
名雪が笑顔でそういってこっちをみた。
原作では無邪気な従姉妹を描いているシーンだが
この小説では
いっしょな教室になったらどんな悪戯をしよう、とたくらんでいる
従姉妹を描いているシーンなのだからたちが悪い。


名雪の言うとおりまだ俺がどこの教室にいくか分からないが

はっきりいって名雪のいる教室だけには行きたくない。
学校にきてまで名雪に付き合っていちゃ、たまったもんじゃないからな、

と心の底から思う。
祐一君、そんなことを思っても無駄ですよ。
だって、同じクラスに行くのがこういうシリーズの定石ですから(笑)
「じゃ、とりあえず私たちは先に行きますから」
「ああ。」
俺は名雪(と香里)にそういって見送る。

俺は職員玄関のほうから学校に入り、
玄関に張ってある地図を見ながら職員室までいった。
「失礼します」
そういって職員室の中に入ると
扉のところでで一人の先生とであった。(因みに田畑先生)
その先生に手短に用件を話すとその先生は俺の担任の先生のところに
連れて行ってくれた。


「キミが相沢君ですか(ふぁさぁ)」
…………………ちょっとまってください。
確かあなた昨日でていませんでしたっけ?
違う役で。
「おまえ、昨日たいやき屋の役で出たよな?」
そう、連れて行かれた先にいたのはきのう、
たいやき屋の役で出てきたはずの宮内出雲だった。
…なぜおまえがここに…?
「ふん、一人二役なんて、声優の世界では常識ですよ(ふぁさぁ)
もちろん、役者の世界でもね。そんなこともしらないんですか?」
…そんなことを俺も知らないわけじゃないが…、
それにしても他にもやる人はいるんじゃないのか!
さっき扉でであった田端先生にでもやらせればいいじゃないか!
「作者に田端先生らしさを出すほどの
文章能力がないから仕方ないでしょう?それにキミ、先生に
向かっておまえなんて、一般常識ないですね。
もう少し敬語を使うべきではないんですか?(ふぁさぁ)
…そういえば聞いたところによると昨日
君は警察に補導されているそうですね。
せいぜいクラスの人に悪影響を与えないで下さいよ。
あと、退学にならないようにしてくださいよ、
私にも面子ってものがありますからね」
…この瞬間、俺はたかしが前髪を
ちょん切りたいと言う気持ちが痛いほどよく分かった。
ここに、はさみがあったら間違いなく前髪をちょん切っていたさ、ああ。
「ま、とりあえず、そろそろいきましょうか、相沢君。」
そういって、石橋が席を立ち、職員室を出て教室へ向かう。
俺もそれについていく。


…一人二役なんて…想像すらしてなかったぞ。
職員室から出るなり俺はそう思った。


……まさか楊明ももう一役…ひどい場合は二役くらい
あるんじゃなかろうな?


ふっと頭にそんなことが浮かぶ。


…出雲が二役やったからその可能性は十分ある。
もし本当にそうなったら俺の学園生活は
地獄と化してしまうだろう。


…もし楊明が栞役だったら…
『祐一さん、この残っているアイスクリーム10個食べてください』
『いや俺は…、たべたくない』
『ええ!?ひどいですね、こんな病弱な女の子にまだこんなに
残っているアイスクリームを食べろと言うんですか?』
『…おまえが買ってこいっていったんだろう、しかも俺の金で!』
『そんなこという人、嫌いです♪来たれ隕石!』
もちろん、祐一がアイスクリームをおごったのは
脅迫と言う犯罪を楊明が働いたから』(笑)



真琴役だったら…
『やっと見つけましたよ、相沢さん…。覚悟してください!来たれ絶対零度!』
はじめのシーンのパロディね


舞役だったら…
『私は…祐一で遊ぶものですから…。きたれ、真空!』

『悪戯…。嫌いじゃないです♪きたれ灼熱!』
『牛丼、嫌いじゃない』のパロディ

美汐役だったら…
『相沢さんは本当に辛いように辛い目に会うんですよ♪
これから…。きたれ、落石♪』
自分で辛い目にあわせちゃ世話ないな…。(笑)

……………いやすぎるぞ、をい


そんな不安を抱えたまま、俺は石橋といっしょに二階のある教室にきた。
「今日は転校生を紹介します。…きみ、入ってきなさい。」
その声に反応し、俺は教室に入る。
クラス中の注目が集まっているのに気づいた。
教室の中は、当然のように知らない顔ばかり…
…転校なんてするもんじゃないな、と俺は思う。


…というか、この教室には絶対にしたくない。
なぜなら…。
案の定、といおうかなんと言おうか、
知らない顔しかないはずの教室に、見覚えのある顔がふたつあったからだ。

もちろん、名雪と香里である。

二人ともがニヤニヤしながらこっちを見ていた。
まるでこういう展開になって嬉しくて仕方がないといった感じに…

…おれの安らぎの場所はないのか!?

「…相沢祐一です。よろしくお願いします」
そんなことを考えながら俺は簡単に自己紹介をすませた。
「あー、君はそこのあいてる席に座って」
担任が空いた席を指差した。
一番窓側の後ろの方の席であった。

……隣には従姉妹の名雪、後ろには香里がいる。

原作どおりとはいえ、これを最悪のせきといわずして
なんと言えばいいんだ?


ああ…、二人の顔が悪魔に見える。
…俺の安らぎは一体どこへいってしまったんだぁぁぁ。


心の中で俺は叫んだ。


そのまま一時間目が始まった。
もっとも三学期始めの日なのでHRであるが。

何も起こらないでくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!

*****************
今までに判明しているキャスト
名雪………………楊明
秋子………………ルーアン
あゆ………………亞凛
たいやき屋………宮内出雲
石橋先生…………同上(二役)もう一役ある予定です。
先生A……………田端先生
*****************


グ「長くなっているので思い切って二つに分けました」
愚「いまんとこ23KBだもんな。」
グ「まだやりたいこと結構あるのになぁ…」
愚「どうもこの日は30KBぐらいいきそうだな。」
グ「うん、そんな感じ」
愚「因みに言っておこう。役をたくさんやるのは
  出雲だけですのでご安心を。」
グ「田端先生に先生をやらせたって面白くないっていうのが本音」
愚「やらせても面白くなるのかどうかが不安だけどな」
グ「うぐ…。」
愚「そういや、一言」
グ「『これからの』この小説はすべて選択をおすと、隠しメッセージが現れます。」
愚「興味があればごらんあれ。」
グ&愚「では!」

PS 後半は7月7日に送る予定です

[183] どこまですすむ
投稿者名: 空理空論 (ホームページ)
投稿日時: 2001年7月4日 11時24分
祐一の落下人生は(爆)
長い一日なんだろうな〜、彼にとっては。
それにしてもどんどん楊明がおそろしく・・・。
(○○役だったら、部分はかなりそう思いました)
というか、自ずから凶悪な自然現象は呼べないはずなんだけどなあ(笑)
まあそれはいいとして(爆)目覚ましはキリュウじこみでしょうか。
起きるたんびにしんでちゃたまらんぞい。

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