378 | Reply | 気まぐれ原点回帰? | ふぉうりん | URL | 2004/05/22 00:06 | |
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気まぐれ原点回帰? もともと自分の二次創作って、原作の話と話の間にあってもよいかな? と思えるショートストーリーを妄想することだったような気がする。 1〜2話間にあっても良いかな? と思うエピソード リビングの壁に掛っている時計の短針は既に深夜になろうという時間を指していた。 「すっかり遅い時間になったなぁ。俺、もう寝るわ」 「太助様。夜間こそ、刺客の動きが活発になる時間帯です。御寝所をお守り致します!」 太助は思いっきりすっころんで、盛大に音を立ててテーブルに頭を打ち付けた。 「大丈夫ですか?」 シャオが原因なので、あえて黙殺する太助。 「ちょ、ちょっとまってくださいよ。シャオリンさん!?」(何故か、敬語でさん付け) 「ここは平和な時代だって納得したよね?」 「はい」 満面の笑顔だ。憎らしいくらいの満面の笑顔だった。確実に先ほどの中学生には心臓が飛び出してしまうような刺激的発言の重大性をまったく理解していない、すがすがしいくらいの笑顔だった。悪気が無いのなら、ここで文句を言っても仕方が無いと割り切った太助は、気を取り直して説得を試みようとした。 「だったら、俺は、夜通しとかで守ってもらう必要性はまったく無いんだけど…」 「はっ! そうでした。私としたことが、いつものクセでつい…でも、私は守護月天、太助様をお守りしないと…」 口元に手をあてて、眉を寄せて悩むシャオ。困った顔をしてても美少女は絵になるものだ。などと不謹慎な考えを太助は頭を振って吹き飛ばした。 「そうだ。太助様」 「何?」 「太助様は、守る必要が無いと仰りましたね」 「うん」 「でも私は、太助様のお傍(そば)で、お守りしたい。そこで考えました。私、これはきっと名案だと思うんです」 太助はこのとき物凄く嫌な予感がした。その瞬間、誰が言ったのかこんな言葉あることを何故か思い出した「世の中、自信を持って『名案』だと誰か明言することに限って、他の誰かに致命的に都合の悪いことになる」と。 「今夜は、太助様のお部屋で眠ることにしますわ!」 太助はシャオの言った言葉を正しく理解するのに、たっぷり30秒は掛った。 「………」 「太助様? 先ほどから黙られて、どうしたんですか?」 「なんだって!?」 太助の殆ど叫びのような大声リビングに響く。あまりの突然の大声にシャオが驚いた。 「それだけは、駄目! 絶対に駄目!」 (そんなことされたら、守られる側(俺)が、襲う側になっちまうかも知れないだろうに…) 「え…でも…」 「えも、でもも無いってば、とにかく駄目!」 (ここは絶対に負けてはならん。ここで押し負けると、確実に俺は人の道を踏み外して、二度と帰ってこられなくなってしまうような気がする) 「どうしてですか? 太助様。せめて訳を教えてください」 「頼むから健全な中学生を困らせるようなことを言わないでくれ!」 多少泣きが入ってるが明らかな本音だった。 「太助様は、私がお傍で眠っていると困るんですか?」 「ああ、困るね。滅茶苦茶困る!」 多少無茶なこと言っても、シャオの意見をねじ伏せるのに太助は必死だ。 「そんな…」 太助の言葉を聞いたシャオはとたんに悲しそうな顔をする。勢いとはいえ、シャオを傷つけてしまったことに太助の胸はちくりと痛んだ。 「太助様は私のことお嫌いなんですね?」 (どうしてそうなるんだよ〜!!) 太助は叫びたくなろう衝動を押さえて、優しく説得することに切り替えた。 「いや、そうじゃなくってね」 でもここで下手をしてシャオに嫌われても困るし、シャオの要望が通ってしまうのも非常に不味い。必死の説得の中にも高度な慎重さが要求された。 (なんで俺は、自分の部屋で寝ようとするただけなのに、こんなに苦労させられろうんだろう…) 「シャオのことが嫌で、駄目だって言ってるんじゃなくてね」 「では、私のことお嫌いになったんじゃないんですね?」 「嫌いなんかになる訳ないじゃないか!」 「よかったぁ」 「シャオは可愛いからむしろ好きなくらいだ…って、そうなじゃくって、って今の聞いてた!?」 「はい?」 当のシャオは、太助の『嫌いなんかになる訳ないじゃないか!』の部分で安堵の息を漏らしてすっかり安心しきっていた。そんな訳で、太助が勢いで言ってしまったその後の言葉をまったく聞いていなかったようだった。 「聞かれてなくて、よかったような、非常に残念だったような…」 七梨太助14歳、中二。いろいろと複雑な年頃だった。 「で、一緒の部屋だと俺は困る。でもシャオのことは嫌いじゃない。ここまでは、良いよね?」 「はい」 「で、シャオの気持ちは、ありがたいけど、ここはどうしても俺の言うことを聞いて欲しい」 「……わかりました」 シャオは渋々頷いた。やっぱり心のどこかで納得していないようだ。 「今日からこの部屋を使って寝起きしてくれ」 と玄関のすぐそばに入り口がある畳の和室をシャオに案内した。 「なんか今日は長い一日だったなぁ」 ため息交じりでぼやいて自室に入る太助。彼の苦悩の日々はまだまだ始まったばかりだった。 気まぐれ原点回帰? その1 おしまい あとがきの言い訳とか もともと、同人的思考って、話と話の間にこんあエピソードがあったら面白いかな? で始まると思うんです(私の場合はそうなんですよ)で、まず最初にやるべきは、1話と2話の間を適当に妄想して、なにか話を放り込んでみることでした。実験的にやったので、2回目は何時になるか判りません(おい) 2004年5月21日 ふぉうりん 没ッた方の妄想プロットで浮かんだ話 「もう寝るから」 「はい。では、御一緒に」 「はい? 今なんて言った?」 「あら、私は守護月天。主様の御寝所をお守りするのは当然ですわ」 太助の両肩をやさしくつかみ、耳元でささやく、彼女の吐息が耳に掛ってこそばゆい。 「私がしっかりと夜通しお守りいたしますわ」 満面の笑み。いっぽ間違えば淫靡な笑みに見えてしまう。シャオの無垢な微笑みも、その辺は無駄に有り余る中学生の妄想力でカバー(笑) 「でぇぇぇぇぇえ!?」 その瞬間、いけない妄想をたくさんする太助。さすが中学生、一瞬で頭の中はエロエロで一杯だ(笑) 「いくらなんでもそれは不味いだろうに…」 太助の脳内会議で反対多数で、シャオの案を否決することに決定した。今回の太助脳内会議は理性派閥の勝ちだった。 「いや、駄目!」 「そんなぁ」 非常に残念そうに、しょんぼりするシャオ。きっと守れなくて残念であることと信じたいところだ。 って、こんなところです。 シャオの性格が天然悪女っぽくなっていある辺り、非常に同人色が強いような気がします。二次創作なんできっとセーフでしょう(笑) |
380 | Reply | 一緒におやすみ | 空理空論 | URL | 2004/07/03 10:27 | |
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寝る時はたしかに守りに不安がありましょうが、 一緒に寝ると宣言するのではなく、 密かにもぐりこむなどすればOKだったかも(何が) って、そうなると那奈さんか翔子さんの協力が必要だよなあ(無理) それはそれとして、間の話シリーズって今後も作られるのでしょうか。 回帰の意味で他にも見てみたかったり |
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