213 Reply 慶幸日天ルーアン人気者計画 よしむら MAIL 2002/11/12 08:23
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「なぁルーアン。お前って人気ないよなぁ」

次の瞬間俺はルーアンのアッパーカットで宙を舞っていた。

「ひどいわたー様!言って良い事と悪い事があるわよっ!」
「まぁ聞け。お前が登場したのは原作7話、
当時は清楚なシャオとは対称的なお色気お姉さんとして登場したはずだ」
「それが?」
「全然、色気出てないじゃん」

今度はルーアンの右ストレートが火を噴いた。
世界を狙えそうなパンチだぜ。

「こっこのあたしのどこが色気がないと!?」
「だって初期の頃から俺とシャオの邪魔ばっかしてて
お色気お姉さんというより、ほとんど悪役も同然だったろうが。
しかも後半からはギャグキャラとなって
ただの騒がしいおばさんと化してただろうが。
オチ大王と呼ばれたのを忘れたとは言わせない」
「で、でも私を好きな人だっているわよ!
人気投票でも6位だったんだし…」
「…けど…俺とお前のカップリングを書いた二次創作って少ないよな?」
「ぐっ!?」
「ネットのSSは言うに及ばず、同人でも(18禁含む)
ほとんどがシャオが相手で、後はキリュウとか山野辺とか…
俺とルーアンがねんごろになった例ってほとんどないんだよ」
「うぅ…どうしてこのあたしが無愛想キリュウや不良嬢ちゃんに負けてるの…」
「わかってないな。ああいう素っ気ない子や小生意気な子が
いざ自分に懐いてくれると男は萌えるんだよ」
「萌え…それがあたしに足りない物?」
「そうだ、萌えキャラになりたくないか!?」
「なりたい…萌える女になってみたいっ!!」
「よーし、ならばこれから俺の言うことを聞けっ!
返事は『イエッサー』以外認めんっ!わかったなっ!?」
「イエッサー!」
うむ。この返事には何の意味もないんだがなかなかノリのいいヤツだ。


「まずは見た目から行こうか。
このマンガで唯一のお色気キャラなんだからそれを生かさないと」
「確かに一理あるわね…で、どうするの?」
「まず髪型を変えよう。その赤い前髪はなんだ。わけがわからん」
「ひ、ひどい…」
「とにかくこの前髪は邪魔だからほどいて他の髪とまとめろ。
後ろの方もまとめて束ねてみよう。
服もそれに合わせた比較的おとなしい物がいいな。
一応お前先生だし、スーツにしてみるか。
お前の見た目はゴチャゴチャしすぎだから少しシンプルな方がいい」
「あの、お色気を出すのならもう少し派手な方が…」
「このバカチン!お前が派手な服着てもケバいだけだ!
おとなしめの姿から色気を出した方が、その効果は倍率ドンだ!」
「そうか!見た目とのギャップに萌えるのね!」
「そういう事だ」


「次は性格だな。
萌え性格といってもいろいろあるがルーアンは年上属性ということで
ここは優しくて温厚なお姉さんで行ってみよう」
「そうね、こういう時こそ年上の魅力を発揮するべきなのね」
「うむ。だが時にはドジな所や子供っぽい所も見せたりするとグーだ。
普段見せない仕草に男の萌えゲージは急上昇だ」
「なるほど…深いわね萌えって」
「そうとも、だんだんわかってきたじゃないか」


「あとはそうだな…その声をなんとかしようか」
「声?」
「うむ…個人的な話だがどうもお前の声は阿重霞の印象が強すぎる」
「ほ、他にもあるでしょ!藤ノ宮千歳とか!」
古いな。
「高田由美の声自体はいいんだけどなぁ」←フォロー
「でもさすがに声なんて変えられないでしょ?」
「いや、そうでもないぞ。忘れたか?お前声真似得意じゃん」
「はい?」
「4巻19話でシャオの声真似してただろうが」
「そのネタ覚えてる人あんまりいないんじゃ…」
うむ。作者も書きながら今思いついたしな。
「とにかく、あの要領で他の声もやってみろ」
「えー…?」
よし、いろいろ試してみよう。

「アントニオ猪木!」
「シャーッ!この野郎!」

「いかりや長介!」
「次行ってみよう!」

「森山周一郎!」
「飛べない豚はただの豚だ」

「神谷明!」
「お前はもう死んでいる…」

「すげぇ!そっくりだ!」
「いやー!違うの!今のは口が勝手に!大宇宙からの電波が!」
「これはいけるぞ!SSでは表現出来ないのが残念なくらいに!」
「うぅ…嬉しくない…」
「声真似については問題ないな。あとはどんな声がいいか…
俺は声優そんなに詳しくないが…とりあえず井上喜久子あたりで行ってみよう」


「最後におまけだ。これつけろ」
「何これ?」
「メガネに決まってるだろう。他の何かに見えるか?」
「これをあたしがかけるの?」
「そうだ。このマンガにはメガネっ子がいないし、ちょうどいいだろ」
「はぁ…」


そんなわけで多少大まかながらルーアンの改造は終了だ。
「よし、これだけでもけっこうな萌えキャラに仕上がったはずだ。
早速誰かに見せてみよう!」
と、都合良くシャオがこっちに来た!
「おーい!シャオ!こっち来て見てくれよ!」
「なんですか?」
「どうだ!俺のプロデュースした新ルーアンは!?」
「ど…どうかしら?(井上喜久子声で)」




「………おねティーのパクリ?」




「………あ」
・先生
・年上のお姉さん
・CV:井上喜久子
・メガネ
しまった反論できねぇ。

「うっ…うわぁぁぁぁぁぁん!やっぱりこういうオチかぁぁぁぁ!!」
「あぁっ!ルーアン!どこへ行くんだぁっ!」



その日の晩。
ルーアンは酒を飲みながらキリュウ相手に管を巻いていた。
「うらぁ、飲めやキの字ぃ」
「なんで私が…あとキの字ってなんだ」



後書き
ルーアンファンごめん。
なんかただ単にルーアンオモチャにして
遊んだだけのネタになっちゃいました(爆)
私的に声真似ネタは我ながら新発見だと思ったんですが。
218 Reply ルーアンはやっぱりオチキャラで(笑) グE MAIL 2002/11/13 20:52
cc9999
確かにルーアンはカップリングにしにくいです。
だからこそ、ふぉうりんさんがあの企画を立ち上げたわけで(笑)

最後のオチにやられました。
おねてぃは詳しくないですが。とりあえず知っていたので。
声ネタはいいと思いました。
そういえばそのネタありましたね・・・。

後一言
>ああいう素っ気ない子や小生意気な子が
>いざ自分に懐いてくれると男は萌えるんだよ
反論できねぇ(爆)

228 Reply ルーアンがどうこうよりも… 空理空論 MAIL URL 2002/11/25 00:10
cc9999
気になったのは太助君の方。
とりあえず、ルーアンのことを太助君は
おばさんと言ってはならん気はしますが…(苦笑)
っていうか全般的に、太助の台詞じゃないですねこれ(爆)
なんかほぼ完全にギャルゲーの主人公みたい。
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