85 Reply ひなきぐ見参!・未来編その4(昔) 麻衣 MAIL 2001/12/01 18:50
7b68ee

“夢幻斉は剣くんなんですよ”
え・・・・なんて?
「・・弓・・さん。それはどういう・・。」
そういったとたんに弓は上を見上げ、しゅっと屋根にたち、雛菊をちらっと見た。
「それは嘘でも何でもないですから。・・じゃあ。」
「・・・。」
(ちょ ちょっとまった!どういうこと?剣が夢幻斉ーー!?夢幻斉が剣ーー!?)
パニック状態でとぼとぼと道をあるく雛菊。
「嘘でしょーー!!」

石川家
「剣。どうして弓さんと結婚するのがいやなの?きれいで真面目でとっても働き者さんでしょう?石川の跡継ぎのお前にとってもぴったりでしょう?」
剣の母・葉月が言う。
「・・俺は弓はそういう風に見てねーんだよ。・・幼なじみっていうことしか。」
葉月をふぅ・・と溜息をつく。
「・・もういくわね。あなたも・・頑張ってね、剣。」
そう言い残すと葉月はでていった。
「・・・ったく。」
しゅっ
「・・剣くん。」
「弓。・・何か用か?」
そう尋ねると弓はにこりと微笑んだ。そしてすまなさそうに剣を見た。
「・・別にたいした用じゃないけどね。その・・ごめんね。」
「何が?」
「余計な事しちゃったかもしれないけど、どうしても私・・・取られたくなかった。ごめんね!!ただそれだけなの!!じゃあっ。」
弓は窓から消えていった。
「・・なんだぁ?あいつ・・。何かいやな予感がする・・。」


そして雛菊は、布団にもぐりこみながら考えていた。
「やっぱりそうなのかなあ・・。でも!!小梅は夢幻斉が居ないとき剣が居ないのは小梅と遊んでるっていってたし!違うよねえ〜・・。でもどうして狸とかの居場所しってたのかなあ。」
独り言大すぎ。
「・・雛菊さん。」
びくっ。
「つ・・剣・・。なんで・・。」
「いやあ・・実は今日お母さんに追い出されて野宿ってことになってるんですよねえー。ここでねていいですか?」
あいかわらずの笑顔でいう剣。
「いいけど・・」
「わあ。ありがとうごさいますう。」
その笑顔に雛菊はなぜかほっとした。
「なんか雛菊さんの部屋ってあんまりものおいてないんですね。」
「そりゃあねー・・・。なんかごちゃごちゃしてるのっていやだし、寝にくいでしょ?」
「そうですねえ。」
そういいながら色々な話をする二人。途中で漫才みたいになったが。
「なんかさしぶりですね。こうやって話すの。」
剣が言うと雛菊はうなずいた。
頷いたときあることを思い出した。
“夢幻斉は剣くんなんですよ”
「ーーー!!!」
「ほえ?」
雛菊が後づさりしているのを見て剣は?のマークをだした。
「あっあんたさあ・・。むっ、夢幻斉のことどう思ってるの?」
「はーーー。かっこいいとおもいますよ。・・それがどうしたんですか?」
急に鋭い目つきで剣がいうと雛菊は焦った。
「・・あんたの幼なじみさんに言われたんだけどね。その・・あんたは夢幻斉・・なの?」
「・・だったらどうします?」
質問を質問で返されちょっと困る雛菊。
「いやよ。」
赤くなっていう。
「そうですねえ。秘密です。」
「・・なっ!!なんで?別にそうだったからって怒らないよ?(いやだけど)」
「夢幻斉だったからって何かが変わるわけじゃないし、それにこの僕が夢幻斉だと思いますか?」
にこっと笑う剣。
「・・そうね。あんたみたいなへらへらがあの夢幻斉なわけないよね〜・・。」
(そう、弓さんの言葉なんて気にしちゃ駄目。剣は剣。夢幻斉は夢幻斉。)
その二人の明るい会話を弓は見ていた。


あとがき
なんか終わりそうにないですよね、この話。
でも次は締めくくりに入りたいと・・思います。
この三角関係、どうなるんでしょうか?・・・って私が尋ねてどうする?
87 Reply Re:ひなきぐ見参!・未来編その4(昔) グE 2001/12/07 15:14
cc9999
弓さん複雑な思いを抱えていらっしゃいますよね・・・。
やっぱり複雑でしょう、あの二人をじっと見ているのは。
次で締めくくりですか・・・がんばってください。


では
91 Reply 弓さんが・・・ちょっぴり闇っぽい? 空理空論 MAIL URL 2001/12/26 21:20
808000
うーん、たしかに終わりそうで終わりそうにない。
弓さんのしかけもようがかなり気合入ってますしね。
それにしても、雛菊の独り言とか好きです。
なんつうかもう、ばっちりはじけちゃってるし。
“剣は剣。夢幻斉は夢幻斉”と言い聞かせてる辺りとか、
お気に入りです。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送