62 Reply ひなぎく見参!(未来編・ひなぎく20歳) 麻衣 MAIL 2001/11/24 16:51
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「盗まれたぞーーっ!!」
皆がさわぐと一人の女性が大きくジャンプし、泥棒を追いかけていった。
「まてーーー!!」
「雛菊ちゃん、もう20代になっても夢幻斉を追い続けるなんて・・け・な・げ(はあと)」
その言葉に赤髪の女性がずてっとこけた。
「お姉ちゃん・・・。もうっ!!見失っちゃったじゃないーーっ!!」
「照れちゃってかわいい♪」
・・この赤くなっている女性は如月雛菊。
そしてひやかしてるほうは如月椿。
「おねーちゃん達、頑張ってー」
応援してるのは如月小梅。
この3人は石川夢幻斉をおっている如月家の娘達である。

「もう少しで追いつくとこだったのにぃーー・・・。お姉ちゃん!!責任とってよね!!」
「そんなに怒らないでも。だって本当でしょー?もう二十なんだから結婚してもいいのに夢幻斉ばっかりおっちゃって♪」
「二十だろーが!!なんだろーが!!私は夢幻斉を追うの!!結婚なんてまだまだ先よ!!」
「お姉ちゃんの結婚相手ってだれだとおもう?椿お姉ちゃん」
小梅が椿に尋ねると、椿は人差し指を口においていう。
「そおねえー・・夢幻斉か剣君かなーー?」
だん!!!
「おーねーいーちゃーんー・・・。冗談じゃないわよお!!私はだれも好きじゃないし、結婚する予定ないっていってんのにー・・!!またひやかしていーかげんにしないと怒るわよお!!」
「あら?雛菊ちゃんって好きな人いないのー??」
「だから難解もいないっていってんのにぃ!!・・もういいわ、買い出しにいってくるっ」
くるっと背中をむき、すたすたとでていった。

「結婚相手が夢幻斉か剣なんて・・・そんな馬鹿なことあるわけないでしょっ!!・・・・ふう・・・。・・・何いってんの私ってば。そんなこと意識するなんて最悪ぅ!!!」
すると髪を大きく束ねた女性、弓が声をかける。
「あのー・・・。」
「は、はいぃぃぃぃ!?・・あ、あなたは・・・。」
「お久しぶりです。・・すっかり大きくなったんですね。もうすっかり大人の女性ですね。」
にこりと愛想よく笑ったが、なんか元気なさそうに見える。
「・・・弓・・・さん?」
「・・・剣・・君と会っていますか?この頃」
「え・・・。」
(そういえば・・あっていないなー)
「なんだか元気がないみたいで・・なんかお母様に結婚相手をどうするとか、いわれたみたいなんですけど。・・・剣君が好きな方、だれか分かります?」
「そっそんなの分かりません!!」
少し恥ずかしくなって手をぶんぶんとふる雛菊。
「・・それで私剣くんとお見合いしようとおもっているんです。」
「・・・え。」
雛菊が言うと弓はにこっと笑う。
「あ、ごめんなさい。買い出しの途中なんですよね。・・・じゃあまた。」
弓が去ると雛菊はぎくっとした。
(つっ・・剣がお見合いするの?弓さんと剣が結婚したら・・・もう・・会えないかも・・・。)
落ち着こうとしてふうと深呼吸をすると雛菊は落ち着いてかい出しにいった。

「あれー。どうしたの、お姉ちゃん。夢幻斉が今日でるのに出なくていいの?」
「うん・・・。いかなきゃね。・・小梅、剣お見合いするんだって。」
ぽつりと雛菊がいうと小梅は・・・
「つ、剣おにいちゃんが!!」
(ということは夢幻斉がってこと!?)
「だからもし結婚したら、おめでとうっていわなきゃ・・ね。」
そう言い残すと雛菊は外へでていった。
「雛菊お姉ちゃんは・・それでいいのかな・・・。」

「でたぞ!!」
「まてーーい!!」
(・・駄目だ、速くて・・。いっつも私、夢幻斉の後姿しか見えない・・・。なんて、当たり前か。)
そう思うとぴたっと雛菊はとまった。だか夢幻斉は止まらない・・・。
「止まるわけ、ないか。・・影じゃないんだし。」
そう言ったとたん、夢幻斉がぴたっと泊まり、くるりと雛菊の方向をみた。
「夢幻斉・・・。あ、あのさ。えと・・その捕まえないからから話聞いてくれる?」
すると夢幻斉は座った。
「座れよ。ずっとたったままじゃ話しにくいだろ。」
その言葉に雛菊はうるっときた。そして黙って座った。
「・・あのね、剣がお見合いするんだって・・・。そ、それがどうしたって感じなんだけど前いったようにそしたら・・もうあ、会えないかもしれないでしょ?結婚するかもしれないと思うとなんか・・・変な気分がして。剣がいたら・・えっと、その安心感があった・・から、だから・その離れたらちょっと寂しいかなって・・おもったんだけどね・・む、夢幻斉!あんただったらどう思う?」
「・・そうだな。俺は・・・考える。その剣とかいう奴がどう思ってるとか。」
すくっと夢幻斉がたちあがる。
「あるいは・・他にお見合いしたい人がいるとかな。」
(え・・・それは・・)
そのとたん、夢幻斉はまた背中をむけた。
「あ・・っまって!!その・・ありがとう。あんたの・・顔がずっとみたかった・・なっ!!今の嘘!だからね!!」
そういって慌てる雛菊をふっと笑うと夢幻斉はさっていった。


「んー?雛菊ちゃん、どうしたの?なんか嬉しいことでもあった?」
「べ、別になんでもないわよ!」
「ははーん、さては・・夢幻斉とまた二人っきりになっちゃたとか?ふふ、やらしいー♪」
「違うっていってんでしょーー!!」
(でも・・本当に剣はお見合いしてるのはどう思ってるのかなあ・・・。そして夢幻斉は“他にお見合いしたい人はいるとか”あれどう意味なの?)
つづく

あとがき
なんかこーいう話しやりたかった。やっぱこの雛菊夢幻斉のカップルはいいですね!!
でももうちょっと夢幻斉が本当の気持ちをいってくれればよかったのになー。
最終話で結婚してほしかった。(ばか)
ではでは
65 Reply いいねえ〜 空理空論 MAIL URL 2001/11/25 15:53
7b68ee
個人的に、雛菊おんりーの二次創作を見るのはこの作品が初めてで、なんだか感激です。
で、見合いの話を聞いて悩んだり結婚の話をもちかけられて“わーっ”ってなってる雛菊、
非常に可愛らしいっていうか、見てて楽しかったです(彼女らしいや)
あと、私的に気に入ってるのが、雛菊の
>いっつも私、夢幻斉の後姿しか見えない・・・。
この台詞ですね。
びしっとくるものがありました、はい。
続き、頑張ってくださいね。
67 Reply Re:ひなぎく見参!(未来編・ひなぎく20歳) グE 2001/11/26 19:29
cc9999
剣が御見合いすると言うことで戸惑っている雛菊、
やっぱりいいですねー。
(ホントに彼女らしい)

弓さんがそういう話を雛菊にするっていうことは
やっぱり剣のことを想ってのことなのでしょうね。
(剣に気持ちをハッキリさせて欲しい)
雛菊、剣、弓との三人の関係がどうなっていくのか楽しみです。

では。
68 Reply Re:ひなぎく見参!(未来編・ひなぎく20歳) 麻衣 MAIL 2001/11/26 20:31
cc9999
二人とも、ありがとうございます。
続き、へんだと思いますけど見ていてくださいね
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