46 ハチャメチャ日記Part1 Dragon Legends MAIL 2001/11/01 19:57
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こんにちは、太助です。
今はシャオと2人きりなんだけど・・・、やっぱり恥ずかしくて話せない〜!(オイ!)
まあ何で2人きりになっているかというとまた那奈姉が山に登っていて珍しくルーアンが寝坊、
キリュウも目覚ましをかけ忘れたらしくまだ寝ている。
さらにこういうときに来て欲しい騒がしい奴ら(たかし、乎一郎などなど)も来ないし・・・。
「はぁ〜、だれかこないかな〜?」
ついこんなことを口走ってしまった。
「太、太助様、お茶入れてきましょうか?」
「う、うん。」
「わかりました。」
シャオがキッチンに向かう。
思わずホッとする俺っていったい。

その頃とある所では、
「何、あの人物騒ね。」
「あんな長い剣なんか持っちゃって、銀行強盗でもする気かしら?」
などの妙な話で持ちきりだった。
それもそのはず、身長は出雲より少し高く、髪は赤毛で寝癖のようにボサボサで、瞳の色は緋色、服装は拳法着みたいなクリーム色、そしてなによりこんな話が出てくる最大の理由である背中の自分の背丈はあろうかという青龍刀みたいな剣を持っている男だったのだ。
男はある方向をじっと見ていた。そう七梨家の方向である。
「あっちだな、気配がする家は。」
男はそうつぶやくと、七梨家の方向へ跳んだのだ。普通では考えられない跳躍力を見せた彼は、目の前の店を軽く跳び越していってしまった。
それを見た通行人達はただ唖然とするしかなかった。

七梨家ではやはりぎこちない状況が続いていた。
(だ〜!何で誰も来ないんだ〜!!)
心の中でそうつぶやく太助。それが顔にでてしまったらしくシャオが、
「お茶がおいしくなかったんですか?」
と聞いてきた。もちろん太助はそんなつもりでそんな顔をしたわけではないので、あわてて、
「そ、そんなこと無いから安心してよ。ちょっと考えごとしてただけだから。」
と言う。やはりこのあとは沈黙か続く。毎週必ず来る日曜日なのに今日はおかしいことだらけなのだ。
(もしかしてまた小包でも来たりして・・・。俗に言う嵐の前の静けさってヤツかも)
そんなことを考えている太助だった。

所変わって七梨家の外には、あの男が来ていた。
「良し、ここだここだ。」
そう言いつつ玄関まで来たはいいが、男は信じられないことを口走った。
「・・・どうやって入るんだ?」
なんとドアの開け方を知らなかったのだ!
「しょうがない、開け方がわからんいじょうあんまりやりたくはないがこれをするか・・・。」
そう言うと男は背中の大剣に手をかけそれを抜いたかと思うと、ドアに向かって振り下ろしたのだ。
ドアは斬れた様子はなかった。が、男が剣を鞘に戻したかと思うと・・・。
ズッガァ〜ン!!!!!
強力な爆発が起こった。
中の太助達が気付かないわけもなくあわって太助とシャオはリビングから、キリュウとルーアンも起きたらしく、
「どうした、主殿!」
「たー様、大丈夫!?」
と叫びながら、あわてて2階から下りてきた。
「俺達は大丈夫なんだけど。」
「いきなり玄関で爆発が起こったんです。」
それを聞いたキリュウとルーアンは玄関から黙々とでている煙の方に注意を向けた。
「敵かもしれない、ルーアン殿とシャオ殿も道具を構えておいた方がいい。」
(敵なんてこんな世の中にいないよ・・・)
と思いつつ太助も煙の方を見る。シャオ達はキリュウの忠告道理に道具を構える。
徐々に煙は晴れていく。そしてだいたいの煙が晴れたところで見えたのは、ドアを斬った男だった。
「何者だ、お前は?何のために爆発なんていう物騒なものを起こした?」
キリュウが男に聞く。
「・・・・・・・・・。」
男は黙ったままだ。
「お前はいったい誰だ?名を名乗れ。」
キリュウが男に新たな質問を投げかける。
「俺の名前は・・・。」
男は口を開いた。
「俺の名前は狼虎、武闘炎天狼虎だ。」
狼虎と名乗るこの男の言葉を聞き、太助達は驚いた。
「あんた、今さっき武闘炎天って言わなかったか?」
「そうだ。もう一度言うが、俺は武闘炎天狼虎、精霊だ。」
太助の質問に対してあまりにもきっぱりと答える狼虎。
「俺はあんたらに会いに来ただけだ。決して危害を加えようとはしないから安心しろ。」
太助達は(シャオを除く)今さっきドアをすっ飛ばした時点で危害を加えてるもんじゃないか!と心の中で怒鳴った。
「とにかく話ぐらいはきいてくれよ。頼むからさ。」
今さっきの厳格そうな言葉遣いはどこへ行ったやら、いきなり友人に頼まれるかのように言われたので太助達はほんの一瞬引いた。
「まあとにかく危ないヤツってことではないんだな。話だけでもきくよ。」
「ありがとな。」
いきなり態度が変わったので太助達はたじろいてた。
結局狼虎はリビングの中に入り、説明しはじめた。
「・・・へぇ〜、そうなんだ。でも何で精霊が1人でそこら辺をうろついてるんだよ。第一何で男なんだ?シャオ達みたいに精霊って今まで女の子しか(ルーアンは女性)ばっかりだと思ってたのに。」
「精霊にも種類がある。子供の容姿から老人の容姿などはもちろんだが、俺みたいに男の精霊もいるってこと。さらには主なしで神に呼び出されてるものいる。特に神界で仕事を行っているものはこの部類にはいるけど。」
「なるほど。」
狼虎の説明に何故か納得する太助。
「では背中の剣はどうゆう名前でしょうか?」
「この剣の名前は破軍刀って言うけど。」
「珍しいな。道具の名前の中に天が入っていないとは。」
「たしかにね。」
狼虎が背中の剣のことを破軍刀と呼んだためルーアンとキリュウが珍しがった。確かに精霊の道具には天がついている。
「話は続いているよ。この剣はその時の状況によって名前が変わるんだ。例えば俺がこの中にいるとしよう。そうするとこの剣は炎天刀となり両刃の短い剣になる。俺が呼び出されるとき、つまりこの剣を鞘から抜かれたときは軍天刀になる。そしてここが重要な点だが、俺がこの剣を持つときは(使うときは)破軍刀というこの形状の剣になるわけ。わかる?」
「だいたい解った。」
「わたしもなっとく。」
ルーアン、キリュウがなっとく。
「能力は何?役目は?」
太助が聞く。
「役目は忘れた。能力は炎にまつわることを操ること。例えば・・・・。」
そう言いかけると狼虎はある方向を見た。太助達が見てみると・・・。
「うおっ、ゴキブリ!!」
「あいつめ、まだ生きてたのね!」
「今度こそしとめます!」
そう言うとシャオが支天輪を構えた。
「来々」
「シャ、シャオ、何する気だ?」
「え、何ってあれを倒すんですよ。」
「やめておけ。」
太助とシャオのやりとりの間に狼虎が割り込んだ。
「ちょうど技を見せるのにいいヤツだ。よく見とけ。」
そう言うと狼虎は手をゴキブリに向けて、
「炎天流火戦術、小火。」
こういうといきなりゴキブリが燃えだしたのだ。
「な、何したの!?」
「今さっきもいった通り俺は火にまつわるものを操れる。その気になれば隕石やら核爆発やら何でも起こせるが・・・。」
その言葉を聞いた太助、ルーアン、キリュウは顔が青ざめた。もし怒らしたりしたら絶対にヤバイと思ったからだ。
「まあ俺は武闘炎天って言うんだから得意なことは戦うことだ。俺独自の拳法、龍覇拳ってのもある。」
「ふーん。でどんなの?」
「ここで使うとヤバイ。何たって究極奥義まで行くと星なんて軽々と消せるし。」
この言葉にもかなり反応した。星一つ軽々消せる拳法なんて聞いたことがない。
「そうそう、今さっきのゴキブリってヤツ、使い魔だぜ。」
「使い魔?」
「そっ。そんでもって誰の使い魔かというと。」
狼虎がシャオから出されたお茶を飲みながら窓の方を指さす。
もちろん太助達はその方向を見た。すると、
「「「「何々、狼虎さんあの龍はなんですか!?」」」」
太助達が見たところには巨大な龍がいたのである。
「あれは神龍って言ってな、神界の中では最強の龍で火、水、風、氷、雷、地、重力、聖、星、無等々いろいろな属性の攻撃が使える。ま、普通の神ぐらいじゃ勝てないだろうな。」
「そ、そんな龍がどうしてこんな所に?」
それは当然の質問である。
「あれっ、気づかなかったの?今異次元の中にいるけど。」
「「「「はっ!?」」」」
狼虎の衝撃的な言葉にまたまた驚く。そりゃ、今異次元にいるなんて言われたら驚かないわけがない。
「だ、だって外の景色は変わってないではないか。」
キリュウが聞く。

「そ、そうだよ狼虎さん、何を根拠にそんなことを。」
「外にいる政刑時天にでも聞いてみるといい。」
「「「「政刑時天!?」」」」
狼虎の衝撃的発言Part3。
「外にいる神龍の背中に乗ってるよ。外にでてみるといい。」
狼虎にいわれるがままに外にでていく太助達。
そこは、普通の町ではなかった。玄関をでてすぐそれは解った。青く不気味に光るグニャグニャの景色。そして今さっき見た龍の上には狼虎が言った通り、髪は黄緑色のショートカット、前髪をピンでまとめていた。服装はシャオが初めて買い物に行ったときに着ていた服に非常ににていた。身長は140cmぐらいで小柄だった。
「初めまして。わたしは神界で神々の政治の手助けをしたり、罪を犯した神や天使などを裁いている政刑時天リンです。」
「オイ、いきなり何してんだよ。元の場所に戻せ。リン。」
「そんなこと言わなくたって良いじゃないですか。第一いきなりこんな龍がでてきたら周りの人が驚いちゃうじゃないですか。」
「だったら早くもどせっての。」
「はいはい、解りましたよ炎天さん。ありがとね、神龍。」
リンと名乗るこの子がそう言うと、神龍は消え去ってしまった。
「では、元の世界に戻りますね。」
そう言うとリンはどこからかペンを取りだした。ペンはノック式の万年筆みたいなペンで、小さい時計のキーホルダーがついていた。
そんな光景を太助達が不思議がってみているといつの間にか周りは元の景色に戻っていた。
「リ、鈴ちゃんって言ったよね。いったい何をしたの?」
太助はそう聞いたのだがなんとリンは、
「今さっきわたしの名前の感じを鈴って思ったでしょう。」
と見当違いの返事を返されたので、太助はポカンとした。
「私もそう思ったが、違うのか?リン殿。」
「はい。私の名前は、鈴じゃなくて林ですよ。みなさん。」
「そうか。」
何故会話になる?と思う太助、ルーアン、狼虎。
「えっと、みなさんの名前も教えて欲しいんですけど・・・。」
今度は林から聞いてきた。
「あ、そうか。名前知らなきゃ話せないもんな。俺は太助。こっちがシャオ、あっちの派手な服着ているのがルーアン、でめちゃくちゃ無口なのがキリュウだ。」
「主殿、私は無口ではない。」
「何言ってんのよ。普段から全然しゃべらないのにそれで無口じゃないなんて誰が思うのよ。」
ルーアンの言葉にたじろいだかと思うと、顔を赤くして下を向いてしまったまま動かないキリュウ。
「そうですか。解りました、七梨太助さん。あと月天さんと日天さんと地天さんも宜しくお願いします。」
「名字まで教えてないのに何で解ったの?それに何で月天さんなんて呼び方するの?」
太助の率直な質問。それを聞くと林は笑って、
「読心術が完璧に使えるんですよ。あと呼び方の方はそっちの方が慣れてるからです。」
「へぇ〜、凄いですね。」
「じゃあ今さっきのことはどうやってやったの林ちゃん?」
「今さっきのはこの政天筆で時計を無限に会わせ、インクの色を白に変えてから”今炎天さんがいる家”と書いたんです。白は対象を異次元にとばすことができますので。」
「へぇ〜、じゃあ他には?」
「他の能力はここで十分見せれますのでやって見せますね。あっ、でも召喚はどうしようかな・・・。まあ何とかなるか。それじゃあやりますね。」
途中で独り言を言いながら林は政天筆を手に取った。
「まずは1時色で言うと赤です。これは対象のものの時間を早めることができます。例えば植物では成長速度を速めすぐに枯らしたり苗ならすぐに木にしたりできます。そこの種を見てて下さい。」
太助達は種を見る。林は政天筆で何かを書いているようだ。
「時間を86400倍にしました。これでその種は1秒で1日たつようになりました。」
そう林が説明している間に種はみるみる生長し種から双葉、本葉、つぼみ、そして花が咲き、枯れていた。
「あの、早すぎてわかんなかったんだけど・・・。もういちどやってくれないかな?」
「すいません、これで我慢してください。もう一度するのは面倒で。」
「なんてヤツなのよ、あんた。」
太助の願いをめんどくさいという理由で聞かなかった林にルーアンはあきれてこういった。
「あの、この花はもう戻らないんですか?あっという間に枯れちゃったんでかわいそうなんです。」
「できますよ。今度は時間を戻せば良いんです。2時に時間を合わせて青色で対象のものの名前を書くんです。」
またまた説明する林。
「それじゃ、とっととやってくれよ。俺はみんな解ってるからつまんねーんだよ。」
「それもそうですね。では。」
狼虎がそう言ったので、林はとっととすませることにしたらしい。素早く政天筆を出したかと思うと、手が見えないほどのスピードで何かを書いているのだ。
どうやら対象のものの名前を書くことが呪文の代わりらしい。
「は、はえ〜。」
太助達は嘘だろ、オイ、と思った。そして林が文字を書くスピードを狼虎に聞いてみることにした。
「え、何?は、あいつの文字を書く速さが知りたいだと?そうだな、ざっと1秒に100文字が書けるんじゃないかな。」
狼虎の衝撃的発言Part4。
「う、嘘でしょ・・・、1秒で100文字なんてよほど下手に書いたってできないわよ!」
「そ、そうだな。しかし狼虎殿、今さっきのは冗談ではないのか?」
「それはないな。俺は嘘だけはつかないもの。」
狼虎とこんなやりとりをしている間にやはり林は終わらしていた。
「あのぅ炎天さん。あなたが早くしろと言ったから早くしたのになんですか?あなたが時間を延ばしてるじゃないですか!許しませんよ!」
「悪かったよ林。じゃあとっとと次いってくれ。」
キレ気味の林に狼虎は軽く謝っただけだった。良いのか?狼虎。
「解りました。では次は黄色です。と言っても説明だけですけど良いですよね。」
「う、うんいいけど。」
林が聞いてきたので太助が答えた。
このあと延々と1時間まるまる掛かって説明は終わった。
このあとの説明は俺がまとめたものを聞いてくれ。(by太助)
赤は時間を早めたり黄色で時間を遅くしたり。青は時間を戻したて緑は時間を壊す。オレンジは時間を止めるらしい。でもってそのいじっくた時間を元に戻すのが紫。紺は次元を変えて黒は次元を壊す。水色は原子を操り、ピンクは原子レベルまでものを分解。茶色は対象に触れると(主に紙やノート)強化し絶対に壊れないようにするらしい。金や銀は召喚術を使うためにあるらしい。金文字でかかれるものは神聖なもの。銀文字はその他のものらしい。虹色は時空を操り、白は対象を異次元へととばす。と言うのが能力だと言うのだが、人を殺めることぐらい造作でもないようだ。なので林は警告として、
「私をキレさせないでくださいね。キレると召喚術でタイタンを喚び出したり、周りの酸素をみんな一酸化炭素にしたり、異次元にとばしたりするんで。」
と言っていた。
「う、うん気を付けるよ・・・。」
太助は軽く怯えながらいっていた。
「それじゃ炎天さん、これからどうするんですか?」
林は狼虎に聞く。
「そうだな、ここ気に入ったし泊めてもらえないかな?太助くん。」
そう言うと狼虎は笑いながら背中の破軍刀に手をかけた。明らかに脅しである。
「え、い、いや良いですけど・・・。それよりも部屋が・・・。」
太助は部屋の心配をしたが、林は大丈夫だと言った。それを聞いて太助は、
「そう、それなら良いよ。ただしめちゃくちゃな事しないでくださいね。」
「安心しろって。俺達はそんな事する奴らじゃないから。」
太助は何とも思ってなかったがルーアンは、
(今日やったことだけで十分、ハッ、そうだ。読心術が使える林がいたわ。アブナイアブナイ、こんなところで殺されたらたまったもんじゃないわ)
などと考えていた。キリュウも、
(彼らは辛い物好きではないとありがたいが・・・。また今度林殿と狼虎殿に試練を手伝ってもらおうかな?かなり良い試練になると思うのだが・・・。いや、主殿を殺してしまっては元も子もない。やはり試練は1人で行うべきか)
と、どうでも良いようなことを考えていた。(と言ってもキリュウにとっては大問題だが)
シャオだけはちょっと別のこと考えていて、
(ふあ〜、また家族が増えるんだ〜。にぎやかになるんだろうな〜。狼虎さんと林さんってどんな人なんだろう)
と、今からおこることにわくわくしていた。太助は、
(那奈姉にどうやって言い訳しようかな〜)
と考えていた。そしてすぐその良いわけとやらを言わなければならない時が来てしまった。
「ん?何で太助外にいるんだ?ってだれだ〜、そいつら?何で剣なんてもってんだよ。」
まさに噂をすれば陰ではなく、考えれば那奈姉登場である。
「う、な、那奈姉。どうしてここに。」
「どうしてここにだと〜?ふざけたことぬかすな太助。もう夕方だぞ。」
那奈の言葉を聞き周りを見るといつの間にか周りは暗くなっていた。
(うっそ〜!)
と心の中で驚く太助。
「すいません、七梨太助さん。今さっきまで明るかったのは私が時間を操ったからです。時間の流れを遅くして。それで元に戻したら夕方ってわけです。」
「り、林ちゃ〜ん。」
「こら太助、シャオと言う立派な子がいるのにその黄緑髪と不倫か?」
今さっきの那奈の言葉を聞きちょっと不機嫌な顔なった林。そんな林の様子を見てもちろん太助はあわてる。何たって実の姉を消されてしまうかもしれないのだから。
「林ちゃん、今さっきの那奈姉の言葉は冗談だから許してやってくれ。な、頼むよ。」
「何言ってんだ太助、私は冗談は言わないぞ。」
那奈絶体絶命。こんなピンチを救ったのは、
「お姉さま、お姉さまがあの子に謝らなかったら私が暴れますけど、良いですか?」
ルーアンだった。手には黒天筒が握られていた。
一瞬これを聞いたみんなは何言ってんだ?と言う顔になったが、太助は冷静に判断し、なるほどそう言うことかと思うと手をポン、とたたいた。
つまり林の恐怖を知らない那奈もルーアンの恐怖は知っている。ルーアンが暴れて良いことがあったことがないので那奈はあわてて林に謝ると思ったのだ。
那奈はギクッとして、
「何で私が・・・。悪かったよ、ってだれ?」
と林に謝った。太助達はやはり
(全然謝ってないよ)
と、思ったに違いない。
しかし林は、
「今回の所は大目に見てあげましょう。今度もしそう言ったら魔王ベルゼブル喚びますからね。もちろん理由は私の目の前から消し去ってもらうつもりですけど。私の名前は政刑時天林です。漢字は鈴ではなく林なので注意してくださいね。」
と言った。もちろん前半部分はかなり小声で言ったので誰にも聞こえてなかったが・・・。
狼虎も那奈と挨拶を交わしていた。狼虎と那奈はなかなか好印象だったらしい。
「いや〜こういうヤツに会えるのっていいね。やっぱあんたみたいなタイプが一番だよ。」
「そうか?まああんたみたいなヤツは俺も好きだね。これからもヨロシクな。」
「こちらこそな。」
たった1,2分で親友になった狼虎と那奈。
林とも話をしてうち解けて、さらに太助の誤解も解けたが後々太助達の話をきいて那奈は顔がどんどん青ざめていった。
「わ、私はそんなあぶなっかしいことをしてたのか?もしあの時ルーアンが暴れると言ってなかったら・・・。」
「そう言うことですわ、お姉さま。私が暴れると言ってお姉さまを止めていなかったら・・・。今はどこにいってたのかしら。」
ルーアンがクスッと笑いながら言った。
「ああ、ルーアンありがとな。」
那奈も命の恩人には礼ぐらいするらしい。
「それじゃあ明日から頑張りますね。」
シャオが言った。
「しかしあいつら何処にいるんだ?ここに泊まるって言ってたけど・・・。」
太助が聞く。
「あの私林さんが何かしたあといきなり変な世界がでてきて、それでまた林さんが何かしたらいきなり部屋が2つできたのを見たんですけど。」
太助の質問にシャオが答える。
「そう言うことか・・・。じゃあ外から見てもわからないな。」
「そうだな。」
全員がうなずく。しかしシャオはよく解ってないようだ。
「まあ今日はもう寝ようよ。疲れただろ。」
「そうですね。」
「全く、イヤな一日だった。」
「私も同感だな。」
「ま、そうするか。」
こうして太助達の奇妙な一日は終わった。
47 Re:ハチャメチャ日記Part1 Dragon Legends MAIL 2001/11/01 20:02
cc9999
> こんにちは、太助です。
> 今はシャオと2人きりなんだけど・・・、やっぱり恥ずかしくて話せない〜!(オイ!)
> まあ何で2人きりになっているかというとまた那奈姉が山に登っていて珍しくルーアンが寝坊、
> キリュウも目覚ましをかけ忘れたらしくまだ寝ている。
> さらにこういうときに来て欲しい騒がしい奴ら(たかし、乎一郎などなど)も来ないし・・・。
> 「はぁ〜、だれかこないかな〜?」
> ついこんなことを口走ってしまった。
> 「太、太助様、お茶入れてきましょうか?」
> 「う、うん。」
> 「わかりました。」
> シャオがキッチンに向かう。
> 思わずホッとする俺っていったい。
>
> その頃とある所では、
> 「何、あの人物騒ね。」
> 「あんな長い剣なんか持っちゃって、銀行強盗でもする気かしら?」
> などの妙な話で持ちきりだった。
> それもそのはず、身長は出雲より少し高く、髪は赤毛で寝癖のようにボサボサで、瞳の色は緋色、服装は拳法着みたいなクリーム色、そしてなによりこんな話が出てくる最大の理由である背中の自分の背丈はあろうかという青龍刀みたいな剣を持っている男だったのだ。
> 男はある方向をじっと見ていた。そう七梨家の方向である。
> 「あっちだな、気配がする家は。」
> 男はそうつぶやくと、七梨家の方向へ跳んだのだ。普通では考えられない跳躍力を見せた彼は、目の前の店を軽く跳び越していってしまった。
> それを見た通行人達はただ唖然とするしかなかった。
>
> 七梨家ではやはりぎこちない状況が続いていた。
> (だ〜!何で誰も来ないんだ〜!!)
> 心の中でそうつぶやく太助。それが顔にでてしまったらしくシャオが、
> 「お茶がおいしくなかったんですか?」
> と聞いてきた。もちろん太助はそんなつもりでそんな顔をしたわけではないので、あわてて、
> 「そ、そんなこと無いから安心してよ。ちょっと考えごとしてただけだから。」
> と言う。やはりこのあとは沈黙か続く。毎週必ず来る日曜日なのに今日はおかしいことだらけなのだ。
> (もしかしてまた小包でも来たりして・・・。俗に言う嵐の前の静けさってヤツかも)
> そんなことを考えている太助だった。
>
> 所変わって七梨家の外には、あの男が来ていた。
> 「良し、ここだここだ。」
> そう言いつつ玄関まで来たはいいが、男は信じられないことを口走った。
> 「・・・どうやって入るんだ?」
> なんとドアの開け方を知らなかったのだ!
> 「しょうがない、開け方がわからんいじょうあんまりやりたくはないがこれをするか・・・。」
> そう言うと男は背中の大剣に手をかけそれを抜いたかと思うと、ドアに向かって振り下ろしたのだ。
> ドアは斬れた様子はなかった。が、男が剣を鞘に戻したかと思うと・・・。
> ズッガァ〜ン!!!!!
> 強力な爆発が起こった。
> 中の太助達が気付かないわけもなくあわって太助とシャオはリビングから、キリュウとルーアンも起きたらしく、
> 「どうした、主殿!」
> 「たー様、大丈夫!?」
> と叫びながら、あわてて2階から下りてきた。
> 「俺達は大丈夫なんだけど。」
> 「いきなり玄関で爆発が起こったんです。」
> それを聞いたキリュウとルーアンは玄関から黙々とでている煙の方に注意を向けた。
> 「敵かもしれない、ルーアン殿とシャオ殿も道具を構えておいた方がいい。」
> (敵なんてこんな世の中にいないよ・・・)
> と思いつつ太助も煙の方を見る。シャオ達はキリュウの忠告道理に道具を構える。
> 徐々に煙は晴れていく。そしてだいたいの煙が晴れたところで見えたのは、ドアを斬った男だった。
> 「何者だ、お前は?何のために爆発なんていう物騒なものを起こした?」
> キリュウが男に聞く。
> 「・・・・・・・・・。」
> 男は黙ったままだ。
> 「お前はいったい誰だ?名を名乗れ。」
> キリュウが男に新たな質問を投げかける。
> 「俺の名前は・・・。」
> 男は口を開いた。
> 「俺の名前は狼虎、武闘炎天狼虎だ。」
> 狼虎と名乗るこの男の言葉を聞き、太助達は驚いた。
> 「あんた、今さっき武闘炎天って言わなかったか?」
> 「そうだ。もう一度言うが、俺は武闘炎天狼虎、精霊だ。」
> 太助の質問に対してあまりにもきっぱりと答える狼虎。
> 「俺はあんたらに会いに来ただけだ。決して危害を加えようとはしないから安心しろ。」
> 太助達は(シャオを除く)今さっきドアをすっ飛ばした時点で危害を加えてるもんじゃないか!と心の中で怒鳴った。
> 「とにかく話ぐらいはきいてくれよ。頼むからさ。」
> 今さっきの厳格そうな言葉遣いはどこへ行ったやら、いきなり友人に頼まれるかのように言われたので太助達はほんの一瞬引いた。
> 「まあとにかく危ないヤツってことではないんだな。話だけでもきくよ。」
> 「ありがとな。」
> いきなり態度が変わったので太助達はたじろいてた。
> 結局狼虎はリビングの中に入り、説明しはじめた。
> 「・・・へぇ〜、そうなんだ。でも何で精霊が1人でそこら辺をうろついてるんだよ。第一何で男なんだ?シャオ達みたいに精霊って今まで女の子しか(ルーアンは女性)ばっかりだと思ってたのに。」
> 「精霊にも種類がある。子供の容姿から老人の容姿などはもちろんだが、俺みたいに男の精霊もいるってこと。さらには主なしで神に呼び出されてるものいる。特に神界で仕事を行っているものはこの部類にはいるけど。」
> 「なるほど。」
> 狼虎の説明に何故か納得する太助。
> 「では背中の剣はどうゆう名前でしょうか?」
> 「この剣の名前は破軍刀って言うけど。」
> 「珍しいな。道具の名前の中に天が入っていないとは。」
> 「たしかにね。」
> 狼虎が背中の剣のことを破軍刀と呼んだためルーアンとキリュウが珍しがった。確かに精霊の道具には天がついている。
> 「話は続いているよ。この剣はその時の状況によって名前が変わるんだ。例えば俺がこの中にいるとしよう。そうするとこの剣は炎天刀となり両刃の短い剣になる。俺が呼び出されるとき、つまりこの剣を鞘から抜かれたときは軍天刀になる。そしてここが重要な点だが、俺がこの剣を持つときは(使うときは)破軍刀というこの形状の剣になるわけ。わかる?」
> 「だいたい解った。」
> 「わたしもなっとく。」
> ルーアン、キリュウがなっとく。
> 「能力は何?役目は?」
> 太助が聞く。
> 「役目は忘れた。能力は炎にまつわることを操ること。例えば・・・・。」
> そう言いかけると狼虎はある方向を見た。太助達が見てみると・・・。
> 「うおっ、ゴキブリ!!」
> 「あいつめ、まだ生きてたのね!」
> 「今度こそしとめます!」
> そう言うとシャオが支天輪を構えた。
> 「来々」
> 「シャ、シャオ、何する気だ?」
> 「え、何ってあれを倒すんですよ。」
> 「やめておけ。」
> 太助とシャオのやりとりの間に狼虎が割り込んだ。
> 「ちょうど技を見せるのにいいヤツだ。よく見とけ。」
> そう言うと狼虎は手をゴキブリに向けて、
> 「炎天流火戦術、小火。」
> こういうといきなりゴキブリが燃えだしたのだ。
> 「な、何したの!?」
> 「今さっきもいった通り俺は火にまつわるものを操れる。その気になれば隕石やら核爆発やら何でも起こせるが・・・。」
> その言葉を聞いた太助、ルーアン、キリュウは顔が青ざめた。もし怒らしたりしたら絶対にヤバイと思ったからだ。
> 「まあ俺は武闘炎天って言うんだから得意なことは戦うことだ。俺独自の拳法、龍覇拳ってのもある。」
> 「ふーん。でどんなの?」
> 「ここで使うとヤバイ。何たって究極奥義まで行くと星なんて軽々と消せるし。」
> この言葉にもかなり反応した。星一つ軽々消せる拳法なんて聞いたことがない。
> 「そうそう、今さっきのゴキブリってヤツ、使い魔だぜ。」
> 「使い魔?」
> 「そっ。そんでもって誰の使い魔かというと。」
> 狼虎がシャオから出されたお茶を飲みながら窓の方を指さす。
> もちろん太助達はその方向を見た。すると、
> 「「「「何々、狼虎さんあの龍はなんですか!?」」」」
> 太助達が見たところには巨大な龍がいたのである。
> 「あれは神龍って言ってな、神界の中では最強の龍で火、水、風、氷、雷、地、重力、聖、星、無等々いろいろな属性の攻撃が使える。ま、普通の神ぐらいじゃ勝てないだろうな。」
> 「そ、そんな龍がどうしてこんな所に?」
> それは当然の質問である。
> 「あれっ、気づかなかったの?今異次元の中にいるけど。」
> 「「「「はっ!?」」」」
> 狼虎の衝撃的な言葉にまたまた驚く。そりゃ、今異次元にいるなんて言われたら驚かないわけがない。
> 「だ、だって外の景色は変わってないではないか。」
> キリュウが聞く。
>
> 「そ、そうだよ狼虎さん、何を根拠にそんなことを。」
> 「外にいる政刑時天にでも聞いてみるといい。」
> 「「「「政刑時天!?」」」」
> 狼虎の衝撃的発言Part3。
> 「外にいる神龍の背中に乗ってるよ。外にでてみるといい。」
> 狼虎にいわれるがままに外にでていく太助達。
> そこは、普通の町ではなかった。玄関をでてすぐそれは解った。青く不気味に光るグニャグニャの景色。そして今さっき見た龍の上には狼虎が言った通り、髪は黄緑色のショートカット、前髪をピンでまとめていた。服装はシャオが初めて買い物に行ったときに着ていた服に非常ににていた。身長は140cmぐらいで小柄だった。
> 「初めまして。わたしは神界で神々の政治の手助けをしたり、罪を犯した神や天使などを裁いている政刑時天リンです。」
> 「オイ、いきなり何してんだよ。元の場所に戻せ。リン。」
> 「そんなこと言わなくたって良いじゃないですか。第一いきなりこんな龍がでてきたら周りの人が驚いちゃうじゃないですか。」
> 「だったら早くもどせっての。」
> 「はいはい、解りましたよ炎天さん。ありがとね、神龍。」
> リンと名乗るこの子がそう言うと、神龍は消え去ってしまった。
> 「では、元の世界に戻りますね。」
> そう言うとリンはどこからかペンを取りだした。ペンはノック式の万年筆みたいなペンで、小さい時計のキーホルダーがついていた。
> そんな光景を太助達が不思議がってみているといつの間にか周りは元の景色に戻っていた。
> 「リ、鈴ちゃんって言ったよね。いったい何をしたの?」
> 太助はそう聞いたのだがなんとリンは、
> 「今さっきわたしの名前の感じを鈴って思ったでしょう。」
> と見当違いの返事を返されたので、太助はポカンとした。
> 「私もそう思ったが、違うのか?リン殿。」
> 「はい。私の名前は、鈴じゃなくて林ですよ。みなさん。」
> 「そうか。」
> 何故会話になる?と思う太助、ルーアン、狼虎。
> 「えっと、みなさんの名前も教えて欲しいんですけど・・・。」
> 今度は林から聞いてきた。
> 「あ、そうか。名前知らなきゃ話せないもんな。俺は太助。こっちがシャオ、あっちの派手な服着ているのがルーアン、でめちゃくちゃ無口なのがキリュウだ。」
> 「主殿、私は無口ではない。」
> 「何言ってんのよ。普段から全然しゃべらないのにそれで無口じゃないなんて誰が思うのよ。」
> ルーアンの言葉にたじろいだかと思うと、顔を赤くして下を向いてしまったまま動かないキリュウ。
> 「そうですか。解りました、七梨太助さん。あと月天さんと日天さんと地天さんも宜しくお願いします。」
> 「名字まで教えてないのに何で解ったの?それに何で月天さんなんて呼び方するの?」
> 太助の率直な質問。それを聞くと林は笑って、
> 「読心術が完璧に使えるんですよ。あと呼び方の方はそっちの方が慣れてるからです。」
> 「へぇ〜、凄いですね。」
> 「じゃあ今さっきのことはどうやってやったの林ちゃん?」
> 「今さっきのはこの政天筆で時計を無限に会わせ、インクの色を白に変えてから”今炎天さんがいる家”と書いたんです。白は対象を異次元にとばすことができますので。」
> 「へぇ〜、じゃあ他には?」
> 「他の能力はここで十分見せれますのでやって見せますね。あっ、でも召喚はどうしようかな・・・。まあ何とかなるか。それじゃあやりますね。」
> 途中で独り言を言いながら林は政天筆を手に取った。
> 「まずは1時色で言うと赤です。これは対象のものの時間を早めることができます。例えば植物では成長速度を速めすぐに枯らしたり苗ならすぐに木にしたりできます。そこの種を見てて下さい。」
> 太助達は種を見る。林は政天筆で何かを書いているようだ。
> 「時間を86400倍にしました。これでその種は1秒で1日たつようになりました。」
> そう林が説明している間に種はみるみる生長し種から双葉、本葉、つぼみ、そして花が咲き、枯れていた。
> 「あの、早すぎてわかんなかったんだけど・・・。もういちどやってくれないかな?」
> 「すいません、これで我慢してください。もう一度するのは面倒で。」
> 「なんてヤツなのよ、あんた。」
> 太助の願いをめんどくさいという理由で聞かなかった林にルーアンはあきれてこういった。
> 「あの、この花はもう戻らないんですか?あっという間に枯れちゃったんでかわいそうなんです。」
> 「できますよ。今度は時間を戻せば良いんです。2時に時間を合わせて青色で対象のものの名前を書くんです。」
> またまた説明する林。
> 「それじゃ、とっととやってくれよ。俺はみんな解ってるからつまんねーんだよ。」
> 「それもそうですね。では。」
> 狼虎がそう言ったので、林はとっととすませることにしたらしい。素早く政天筆を出したかと思うと、手が見えないほどのスピードで何かを書いているのだ。
> どうやら対象のものの名前を書くことが呪文の代わりらしい。
> 「は、はえ〜。」
> 太助達は嘘だろ、オイ、と思った。そして林が文字を書くスピードを狼虎に聞いてみることにした。
> 「え、何?は、あいつの文字を書く速さが知りたいだと?そうだな、ざっと1秒に100文字が書けるんじゃないかな。」
> 狼虎の衝撃的発言Part4。
> 「う、嘘でしょ・・・、1秒で100文字なんてよほど下手に書いたってできないわよ!」
> 「そ、そうだな。しかし狼虎殿、今さっきのは冗談ではないのか?」
> 「それはないな。俺は嘘だけはつかないもの。」
> 狼虎とこんなやりとりをしている間にやはり林は終わらしていた。
> 「あのぅ炎天さん。あなたが早くしろと言ったから早くしたのになんですか?あなたが時間を延ばしてるじゃないですか!許しませんよ!」
> 「悪かったよ林。じゃあとっとと次いってくれ。」
> キレ気味の林に狼虎は軽く謝っただけだった。良いのか?狼虎。
> 「解りました。では次は黄色です。と言っても説明だけですけど良いですよね。」
> 「う、うんいいけど。」
> 林が聞いてきたので太助が答えた。
> このあと延々と1時間まるまる掛かって説明は終わった。
> このあとの説明は俺がまとめたものを聞いてくれ。(by太助)
> 赤は時間を早めたり黄色で時間を遅くしたり。青は時間を戻したて緑は時間を壊す。オレンジは時間を止めるらしい。でもってそのいじっくた時間を元に戻すのが紫。紺は次元を変えて黒は次元を壊す。水色は原子を操り、ピンクは原子レベルまでものを分解。茶色は対象に触れると(主に紙やノート)強化し絶対に壊れないようにするらしい。金や銀は召喚術を使うためにあるらしい。金文字でかかれるものは神聖なもの。銀文字はその他のものらしい。虹色は時空を操り、白は対象を異次元へととばす。と言うのが能力だと言うのだが、人を殺めることぐらい造作でもないようだ。なので林は警告として、
> 「私をキレさせないでくださいね。キレると召喚術でタイタンを喚び出したり、周りの酸素をみんな一酸化炭素にしたり、異次元にとばしたりするんで。」
> と言っていた。
> 「う、うん気を付けるよ・・・。」
> 太助は軽く怯えながらいっていた。
> 「それじゃ炎天さん、これからどうするんですか?」
> 林は狼虎に聞く。
> 「そうだな、ここ気に入ったし泊めてもらえないかな?太助くん。」
> そう言うと狼虎は笑いながら背中の破軍刀に手をかけた。明らかに脅しである。
> 「え、い、いや良いですけど・・・。それよりも部屋が・・・。」
> 太助は部屋の心配をしたが、林は大丈夫だと言った。それを聞いて太助は、
> 「そう、それなら良いよ。ただしめちゃくちゃな事しないでくださいね。」
> 「安心しろって。俺達はそんな事する奴らじゃないから。」
> 太助は何とも思ってなかったがルーアンは、
> (今日やったことだけで十分、ハッ、そうだ。読心術が使える林がいたわ。アブナイアブナイ、こんなところで殺されたらたまったもんじゃないわ)
> などと考えていた。キリュウも、
> (彼らは辛い物好きではないとありがたいが・・・。また今度林殿と狼虎殿に試練を手伝ってもらおうかな?かなり良い試練になると思うのだが・・・。いや、主殿を殺してしまっては元も子もない。やはり試練は1人で行うべきか)
> と、どうでも良いようなことを考えていた。(と言ってもキリュウにとっては大問題だが)
> シャオだけはちょっと別のこと考えていて、
> (ふあ〜、また家族が増えるんだ〜。にぎやかになるんだろうな〜。狼虎さんと林さんってどんな人なんだろう)
> と、今からおこることにわくわくしていた。太助は、
> (那奈姉にどうやって言い訳しようかな〜)
> と考えていた。そしてすぐその良いわけとやらを言わなければならない時が来てしまった。
> 「ん?何で太助外にいるんだ?ってだれだ〜、そいつら?何で剣なんてもってんだよ。」
> まさに噂をすれば陰ではなく、考えれば那奈姉登場である。
> 「う、な、那奈姉。どうしてここに。」
> 「どうしてここにだと〜?ふざけたことぬかすな太助。もう夕方だぞ。」
> 那奈の言葉を聞き周りを見るといつの間にか周りは暗くなっていた。
> (うっそ〜!)
> と心の中で驚く太助。
> 「すいません、七梨太助さん。今さっきまで明るかったのは私が時間を操ったからです。時間の流れを遅くして。それで元に戻したら夕方ってわけです。」
> 「り、林ちゃ〜ん。」
> 「こら太助、シャオと言う立派な子がいるのにその黄緑髪と不倫か?」
> 今さっきの那奈の言葉を聞きちょっと不機嫌な顔なった林。そんな林の様子を見てもちろん太助はあわてる。何たって実の姉を消されてしまうかもしれないのだから。
> 「林ちゃん、今さっきの那奈姉の言葉は冗談だから許してやってくれ。な、頼むよ。」
> 「何言ってんだ太助、私は冗談は言わないぞ。」
> 那奈絶体絶命。こんなピンチを救ったのは、
> 「お姉さま、お姉さまがあの子に謝らなかったら私が暴れますけど、良いですか?」
> ルーアンだった。手には黒天筒が握られていた。
> 一瞬これを聞いたみんなは何言ってんだ?と言う顔になったが、太助は冷静に判断し、なるほどそう言うことかと思うと手をポン、とたたいた。
> つまり林の恐怖を知らない那奈もルーアンの恐怖は知っている。ルーアンが暴れて良いことがあったことがないので那奈はあわてて林に謝ると思ったのだ。
> 那奈はギクッとして、
> 「何で私が・・・。悪かったよ、ってだれ?」
> と林に謝った。太助達はやはり
> (全然謝ってないよ)
> と、思ったに違いない。
> しかし林は、
> 「今回の所は大目に見てあげましょう。今度もしそう言ったら魔王ベルゼブル喚びますからね。もちろん理由は私の目の前から消し去ってもらうつもりですけど。私の名前は政刑時天林です。漢字は鈴ではなく林なので注意してくださいね。」
> と言った。もちろん前半部分はかなり小声で言ったので誰にも聞こえてなかったが・・・。
> 狼虎も那奈と挨拶を交わしていた。狼虎と那奈はなかなか好印象だったらしい。
> 「いや〜こういうヤツに会えるのっていいね。やっぱあんたみたいなタイプが一番だよ。」
> 「そうか?まああんたみたいなヤツは俺も好きだね。これからもヨロシクな。」
> 「こちらこそな。」
> たった1,2分で親友になった狼虎と那奈。
> 林とも話をしてうち解けて、さらに太助の誤解も解けたが後々太助達の話をきいて那奈は顔がどんどん青ざめていった。
> 「わ、私はそんなあぶなっかしいことをしてたのか?もしあの時ルーアンが暴れると言ってなかったら・・・。」
> 「そう言うことですわ、お姉さま。私が暴れると言ってお姉さまを止めていなかったら・・・。今はどこにいってたのかしら。」
> ルーアンがクスッと笑いながら言った。
> 「ああ、ルーアンありがとな。」
> 那奈も命の恩人には礼ぐらいするらしい。
> 「それじゃあ明日から頑張りますね。」
> シャオが言った。
> 「しかしあいつら何処にいるんだ?ここに泊まるって言ってたけど・・・。」
> 太助が聞く。
> 「あの私林さんが何かしたあといきなり変な世界がでてきて、それでまた林さんが何かしたらいきなり部屋が2つできたのを見たんですけど。」
> 太助の質問にシャオが答える。
> 「そう言うことか・・・。じゃあ外から見てもわからないな。」
> 「そうだな。」
> 全員がうなずく。しかしシャオはよく解ってないようだ。
> 「まあ今日はもう寝ようよ。疲れただろ。」
> 「そうですね。」
> 「全く、イヤな一日だった。」
> 「私も同感だな。」
> 「ま、そうするか。」
> こうして太助達の奇妙な一日は終わった。
初めて書いた月天小説なんですけど、わけわかんないと思います・・・。
キャラ設定も元と比べるとかなり変わってますしね・・・。
私的な感想としては長っ、って思うくらい長いと思いました。
48 Re:ハチャメチャ日記Part1 Dragon Legends MAIL 2001/11/01 21:04
cc9999
> 初めて書いた月天小説なんですけど、わけわかんないと思います・・・。
> キャラ設定も元と比べるとかなり変わってますしね・・・。
> 私的な感想としては長っ、って思うくらい長いと思いました。
上のレスを消してからこのレスを書こうと思ったんですけど何故か削除キーが違うとでてしまい消せませんでした。
感想としての追加ですけど、はっきり言って同じ展開が多い。と言うのがもっともなので、いったんやめます。
また改めてこれの原案をしっかり作ってから書こうと思います。
53 再来、頑張ってください 空理空論 MAIL URL 2001/11/04 12:19
808000
設定がやけに恐ろしい(苦笑)
私的に強く言うのは・・・
何故にそこまで強大な力を持った存在が軽々しくやってきたかって事が疑問です。
(ええ、楊明のバトルみたいなのはあまり書いて欲しくないので。
はっきり言って身勝手すぎるし、月天じゃなくてもいいと思うから)
でも、色で時間のうんぬんってのは好きです。
あの辺りなんかいいな〜。
書き直すとのことで、次回頑張って書いてくださいね。

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