344 | Reply | バグ夫くん8 | よしむら | 2003/12/13 10:47 | ||
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「メカーっ!やばい!ベラボーにやばいのだよバグ夫くん!」 「い、いきなりなんだメカーニ!?ひさしぶりの登場でいきなりそんな慌てて!?」 「この近所にっ!科学者だという男が引っ越してきたらしいのだよ! 科学者だよ、科学者!サイエンティストって奴だよ!アンダスタン!?」 「それがどうしたってんだよ?」 「どうしたもこうしたもないっ!どうしたもこうしたもないっ!」 「何故二回言う」 「すでにこの我輩、メカーニという科学者がいるにも関わらず新たな科学者キャラが日の目を見ようとしているのだよ!? つまりアレか!?テコ入れってか!?我輩いらない子なのママン!?そんな感じだ!」 「あー…大体わかった、キャラがかぶって自分の出番が減るかもって思ってるんだな?」 「おおっ!この上ない理解の早さに我輩、ベリー嬉しい!さては君、我輩に惚れておるのか?」 「惚れるかっ!話を飛躍させるなっ!」 「まぁ以上のような前フリをふまえてだ、君にその科学者の研究所に偵察、あるいはスパイに行ってきてほしいって寸法だ」 「それが今回の話ってわけだな…」 ちゅーわけで、バグ夫はラリ子と共にその科学者のお宅へとやってきたわけなのだが。 「ここ…だよな」 「えぇ、知らされた住所はここのはずよ…」 「でもここ…研究所って言うより…」 目の前の建物の入り口にはこう書かれていた。 『Drコック科学飯店』 「…名前以外は普通の食堂だよなぁ…」 とりあえず、入り口の戸を開けて二人は中に入ってみる事に。 「すいませーん…」 「おぅ、いらっしゃい」 出てきたのは白い帽子と白い服、普通のコックさんだ。 「普通…だなぁ…」 「とりあえず何か食べない?ちょっと小腹空いたし」 「それもそうだね、えーとメニューは…」 備え付けのメニュー表を広げた瞬間、バグ夫は怪訝な表情を浮かべた。 『ストロングカレーライス』 『セクシーチャーハン』 『モテモテラーメン』 『ロリロリ餃子』 『ラッキー味噌汁』 『オタク定食』 『メガネっ娘ハンバーグ』 これがメニューの内容の一部である。 和洋中その他諸々、節操ないのもアレだが、なんだこのネーミング。 「大丈夫なのかなぁ…この店…」 「お待ちどうさん」 とりあえず、バグ夫はストロングカレーライスを、ラリ子はセクシーチャーハンを頼んでみた。 見た感じは普通のカレーライスとチャーハンだ。 「食ってみるか…」 「えぇ…」 意を決して二人はそれぞれの料理を口にした。 「…………美味い」 「そうね、けっこう美味しい…」 ちょっと不安だったのが意外に美味しいのでちょっと驚く二人。 と、その時! 「ぬ!?ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 二人の体の中に何か妙な力が流れ込んできた! そして次の瞬間! ボンッ!! 「うわっ!?俺の体が板垣恵助のマンガみたいな筋肉質に!?」 「私はエロマンガでしかありえないくらいのセクシースタイルにっ!?」 すごく説明くさいセリフだがそういう事。 「まさか!?」 「どうですかお客さん…申し遅れましたな、私がDrコック。ここの店主にしてコック、そして調理科学者でもあります」 「調理科学者?」 「そう、料理こそ最高の科学っ!その信念の元、私は独自の研究でさまざまな料理を開発しました。 その料理は栄養も味も抜群の上、食べるとさまざまな効果を現すのです!」 「あの珍妙なメニューの名前はそういう事だったのね…」 納得したようにラリ子はつぶやいた。 「なるほど…確かに科学者みたいだけど、こりゃメカーニとかぶる心配はないかな…」 とりあえず、ここに来た目的を思い出すバグ夫。 「おらーっ!ザ・店主!こいつぁ一体なんだぁ!?」 と、いきなり奥に座っていた男の客がコックに怒鳴りつけてきた。 「な、なんですかいきなり!?」 「こいつが中に入ってたんだよ、見ろ!ザ・ゴキブリじゃねぇかっ!」 その男は料理の中からその虫をつまんで取り出す。 「…それ明らかにオモチャのゴキブリなんですが…」 「そんなことはどうでもいいんだよ!てめぇこのザーク様にこんなメシ食わせてただですむと思うなよ? ザ・慰謝料をよこしやがれってんだよ!」 ザークと名乗る男はあれこれ因縁をつけてコックに脅しにかかっていた。 「またえらく頭とたちの悪そうなチンピラだなぁ…よし」 バグ夫はその筋肉質の体を揺らしながらザークに近付いた。 「おぃ、そこのバカチンピラ、そんなくだらねぇ事やめてとっとと店から出ていきな」 「あぁん?」 バグ夫の挑発的な態度にザークは思いきりにらみ返してきた。 「んだとこのザ・筋肉マン?俺に喧嘩でも売ってんのか?」 「やろうってのか?言っておくが今の俺は見ての通りのマッスル体型。お前なんかには負けやしないぜ」 「はん、それがどうしたってんだよ!」 と、ザークが怒鳴った瞬間、ザークの両の目からビームが発射された! ドゴーン! 「ふんぎゃーっ!」 もろにビームをくらったバグ夫はその場で転がりながら悶絶した。 「目、目からビーム!?どうなってんだよ!?」 「いかん!彼が食べたのは『目からビーム牛丼』だったか!」 「んなもん出すなーっ!!」 叫ぶバグ夫を後目にザークは残るラリ子(セクシー状態)の方に近付いた。 「おぅ、そこの姉ちゃん。いい体してんじゃん、どうだい俺とザ・一発?」 「へぇ…」 下劣な誘いをかけるザークにラリ子は明らかな不機嫌な表情を浮かべた。 (やばい…あの顔は怒ってる!ラリ子さんが本気で怒ったら目からビーム程度じゃかなわない!あいつ殺されるぞ!) 「おい待てや。大概にしとけや自分」 その時、別の席にいた男が声をあげた。 「あん?誰だおめぇ?」 「俺か?俺はゴッツ。通りすがりの格闘家や」 「ザ・格闘家ぁ?はははっ!」 ザークは高笑いをあげて余裕たっぷりな態度で返してきた。 「俺に勝てるとでも思ってるのか?今の奴みたいにザ・ビームでぶっ飛ばされてぇかぁ?」 「ごたくはええねん。出ていくなら出ていく、かかってくるならかかってくる。さっさと決めろや」 「ほぉ…ザ・いい度胸じゃねぇか…ならザ・くたばりやがれ!」 ザークの目から再びビームが発射された! 「ふんっ!」 ガァンッ! 「なにぃっ!?」 ところが、ゴッツはビームを素手ではじき飛ばしてしまった! あまりの展開にザークは信じられない表情を浮かべている。 「一体どうして…そうか、てめぇもここのメシ食って何かザ・力を…」 「あいにくやが俺が食うたモンにそないな力あらへん」 「なんだと?じゃどうやって…」 「気合と根性やっ!」 「いや、ありえねぇだろ!」 思わずバグ夫がツッコミを入れる。 「もう終わりか?ほな今度はこっちから行こか?」 「くっ…俺をザ・なめんなっ!」 怒ったザークが目からビームを連射し始めた! ガンガンガンガン!! 「あたたたたたたたたぁ!!」 しかしゴッツもパンチの連打で全て弾いていく! 「くそっ!…あ、あれ?」 しばらくしてザークのビームの威力が落ちていった。 「ちっ、ザ・打ち止めかよ!さっきの牛丼の残りを食って補充を…」 「させるわけないやろ!」 ドゴンッ! 「ふんがっ!」 一瞬の隙をついて接近したゴッツの一撃でザークはあっけなく撃沈した。 「ふん、思い知ったか阿呆が」 戦い終わり、勝ち誇った表情のゴッツはラリ子に近付いた。 「大丈夫やったか?怪我とかあらへんか…大変やったなぁ、どや?気分直しにこれから俺と二人でどっか遊びに…」 どさくさ紛れにナンパしようとしてるゴッツ。 しかしラリ子の表情はいまだ怒りに震えていた。 「な…なんや?」 「あんたね…何勝手に出てきてんのよ!おかげで私の出番がなかったじゃないのーっ!!」 バキィーーーーーッ!! 「ぎゃーーーーーーっ!!!」 ラリ子のパンチをくらってゴッツは思いっきりぶっとばされた。哀れな。 「うわぁ…あれはラリ子さんの必殺技の一つ、『鉄拳星砕』… ただのパンチだけど威力は桁外れ。その力はかつて星をも砕いたと言われている事からその名がついたと言う…」 とりあえず解説するバグ夫。今回全く良い所がなかったな。 「て…店主…俺の食うた『モテモテラーメン』…効いてへんやん…」 「うーん…まだ改良の余地があるのかな…」 「せ、殺生なぁ…がっくし…」 後書き 今回はボツキャラ掃除という事で、ボツキャラを使ってひたすら思うままに書いてみました。 Drコック…料理こそ最高の科学と信じる調理科学者。彼の料理を食べるといろいろ変わった効果がある。 ザーク…セリフにいちいち「ザ」をつけたがる変な奴。今回は話の都合で悪役に。 ゴッツ…関西弁の格闘家。かなりの凄腕である。 あと「鉄拳星砕」も元はボツネタ。「てっけんせいさい」と読みます。 |
345 | Reply | なんなんだろう… | 空理空論 | URL | 2003/12/14 00:55 | |
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ええ掃除のしかたやわほんまに…(笑) 最初から最後まですっとばしすぎてちょい疲れた気分もするんやけどな(苦笑) 途中説明的な場面がなんかええわ。 没キャラでとりあえずこんだけやれたら、十分やな。 …なんて感じで(なんのこっちゃ) |
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