126 Reply 2002年4月10日 ふぉうりん MAIL URL 2002/04/10 22:55
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2002年4月10日(※この小説は壊れています)




 4月9日 七梨家リビング。那奈を議長に据え、緊急会議が行われていた。
 
「年に一度の目出度い日。やはりここは、いままでのものを遥かに凌ぎ、これからも主殿がより成長できるような大きな試練をだな・・・。」

「却下します。」

 議長の那奈はぴしゃりと言い放つ。

「議長、異議無しです。」

 ルーアンもそれに続いた。

「そ、そんな。」

 言葉途中で、跡形も無く潰されてしまったキリュウは、少し悲しげに落胆していた。

「どうせだったら、太助が喜ぶようなものにしような。キリュウ。」

「試練はやはり駄目なのか・・・・。」

 どうやら、いまひとつ諦めがつかないらしい。

「は〜い。お姉様。もとい、議長。」

「はい。ルーアン。」

 手を上げて発言しようとするルーアンを那奈は指名した。

「プレゼントはあ・た・し(ハート)」

「却下します。」

 即答だった。

「酷いわ、お姉様。」

「当然だな。」<ぼそっと

「ちょっと、キリュウ。いまドサクサに紛れて、聞き捨てならない言葉が聞こえて来たわよ。」

「おや? なんのことだ?」

「あのぉ、那奈さん。太助様が貰って喜ぶものってなんでしょう?」

「そうだなぁ。」

 と那奈は、急に議長から素に戻り、思考を巡らせた。

「やっぱり・・・あれかな?」

「そうか・・・やっぱりそうなるか・・・・。」

 キリュウも那奈の言いたいことを察した。

「駄目よ! そんなの駄目! 絶対あたしが認めないわ!」

 しきりに反対の声を上げるルーアン。

「????」

 その場に居ながらにして、シャオだけがこのやりとりを理解出来なかった。

「なぁ、キリュウ。この場合、ルーアンを黙らせれば、反対者はゼロになるよな?」

「随分乱暴な考え方だな。確かにそうかも知れないが。主殿はきっと怒るぞ。」

「まぁ。そのときはそのときだ。今年はこれで決まり! という訳で反対者の口を塞ぐか、キリュウ手伝え。」

「仕方が無いな。悪く思うなルーアン殿。」

「ちょっ、ちょっと待ってよ。」


10分後


「ルーアンさん大丈夫ですか?」

「大丈夫な訳ないでしょ!」

 黒天筒を取り上げられたルーアンは、布団に簀巻きにされていた。

「さて、これで反対者は居なくなった。」

「あとはシャオ。あんたにしか出来ないことなんだけど。頼まれてくれるか?」

「はい? なんでしょう?」

「太助が、う〜〜〜んと喜ぶことだ(はーと)」

「え? 太助様がう〜〜〜〜〜んと喜ぶことですか?」

 那奈がシャオに耳打ちする。ルーアンはしきりに喚いていた。

「ルーアン殿。諦められよ。」





 翌日、4月10日。太助はパジャマから制服に着替え、ドアを開けキッチンへ向かおうとした。

 ガチャ、
 
「ふあ〜。眠い。」

 ふみっ 痛っ

 なんだか柔らかいものを踏んだ。踏んだ拍子に悲鳴のようなものが聞こえて来た。寝ぼけ気味の頭で、彼は足元をみると、一気に眠気が吹きとんだ。

「シャ、シャオ!?」

 太助の足元には(急いで足を退かした)何故かシャオが布に包まって、リボンでラッピング(?)されて転がっていた。

「一体なにがあったんだ!?」

「太助様。お誕生日おめでとうございます!」

 あまりにも場違いな言葉に、太助は一瞬時が止まった。





「どういうことだよ!? 那奈姉!!」

 太助は、青筋を立て怒りも露に、テーブルを叩いて大声で叫んだ。

「なんだよ。朝からテンションの高いやつだな。お前はバキバキくんか?」 

「あれは、一体どういうことだ!?」

「ああ。あれか? お前が喜ぶと思って一生懸命考えたのになぁ。どうして怒るかなぁ。」

「何処の世界に、弟の誕生日に、女の子を簀巻きにしてリボン付けて送りつけてくる姉がいるんだ!?」

「やっぱ、だめ?」

「だめだってば!」

「何考えてるんだ!」

「いやぁ、あたしは、あんたが喜ぶと思って(半ばおもしろ半分です)はっはっは。シャオも快く協力してくれたし。」

 悪びれた様子は一切無し。太助は急に頭が痛くなった。

「そういう問題じゃないだろ!?」

「なんだよ。本当は内心ちょっと嬉しかったくせに。」

「うっ!?」

 図星である。そこを突かれてしまうと、これ以上強い反論は、太助には出来そうなかった。

「まぁまぁ、後で幾らでも文句は聞いてやるから、とりあえす祝わせろよ。な?」



「太助様。」
「太助。」   『お誕生日おめでとう!』
「主殿。」



終幕


 
「あれ? そういえばルーアンは?」

「あっ、昨日黙らせてから、放っておいたままだ。」(大汗)





あとがきとか
 ほぼ、殴り書き状態で御送りしました。『2002年4月10日』かな〜り駄目駄目な作品と相成りました(爆)この前の乎一郎の時よりも扱いがぞんざいだよな、きっと。
 昨年ASTさんの書かれた『Birthday Present』とネタが被ってますので、路線変更など色々苦労しました(言い訳、しかもひとのせい<最悪です)台詞とか似通ったところ結構あるし(爆)
おお、私としたことが、ルーアンがないがしろに・・・・それはおいておいて、太助君の誕生日といういより単に那奈姉が暴れるSSになってしまったような気がします。う〜む。反省反省。

とりあえず。太助君お誕生日おめでとう ってことで

2002年4月10日 ふぉうりん
127 Reply すっかり忘れていた(爆) グE MAIL 2002/04/11 00:18
cc9999
そういえば今日(もう昨日か・・・)は太助君の誕生日でしたね。
すっかり忘れていました・・・。

で、本編の感想
那奈ねぇ過激ですね。(笑)
ほんと、そういう姉はどこにいるんでしょう?
男は狼ですから(<断言)
(太助君は7巻のときにそのこと想像してますし)
いくとこまでいったら、どう責任とってくれたんでしょうか?

わらって
「おお、太助ねぇちゃんは(太助が大胆になって)
うれしいぞ〜」
とかいうんでしょうか・・・?
(さすがにそれはないか)

では
130 Reply 据え膳 空理空論 MAIL 2002/04/18 12:20
808000
食うたのであろうか、太助くんは(爆)
結局このあと、ちゃんとシャオをいただいたのかどうか気になるところです(蹴)
しっかし人にあげるプレゼントってのは・・・
かくも、自分の想いが先に出るのかと、改めて思いましたよ。
(議会の時、自分本位な意見の多いこと多いこと<笑)
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